女の宝塚、男のプロレス。男女の桃源郷の違い。

韓流コンテンツ、息の長い人気が続いていますね。地上波で昼夜に連ドラが放送されていた一時期ほどではありませんが、それでも映画やBS・CS放送では未だ根強い人気です。

特に話題になるのは男性スターですよね。中年俳優からアイドルグループまで、キャーキャー言われています。人気の理由はズバリ、彼らが一様に「細マッチョ」だからでしょう。もう少しきちんと言うと、「女性の見たい男性の姿を体現している」んですよね。

とにかく韓流スターはルックスが非常に磨かれている。美に非ざれば人間に非ず、と言われそうなくらい、キレイにしているんですよね、男も。日本のEXILEともジャニーズとも違う、人間離れした、ちょっとマンガチックな美男ぶりが楽しめる。ハリウッドスターほど遠くなく、日本のスターほど見慣れていない。手の届きそうで届かない、情報も自分で取りに行かないと入手できない。そんな距離感も、盛り上げに一役買っているんじゃないかな。

東方神起やチャン・グンソクなどは母娘ではまる例もあるとか。母親世代は「ワタシが応援してこの子を育てる」的な母性本能をくすぐられ、娘世代はルックスはもちろんですが年齢の近さゆえ。親近感の動機が年齢層によって異なる。このレンジの広さも韓流スターならではでしょう。

日本では「宝塚歌劇」も「女性の見たい男性の姿を体現している」集団です。こちらは歴史の長さが普遍性を物語っています。すなわち「リアル少女漫画」なんです。二次元の世界から飛び出してきたかのような、再現可能な美男スターたち。それがジェンヌですよね。

宝塚歌劇団がかける演目の中身は、「すみれコード」と俗に言う独自の倫理基準があります。ベッドシーンなど、性的な場面はありません。女性にしてみればこの安心感ゆえ、理想の「いい男」に皆うっとりするわけですね。

性を感じさせる男は、自分の夫や彼氏など身近にうんざりするほどいる。性を感じさせないヅカの男役スターは、まざに女性の思い描く理想の男。そりゃ女性はハマるわけですよ。

男の場合はどうか。女性の理想形がヅカなら、男は「プロレス」です。プロレスの世界は強くて男らしい男が登場人物ですよね。レスラーたちは鍛えられた頑丈な肉体をさらけ出し、マイクパフォーマンスでも自己主張し、常に”真剣勝負”を繰り広げています。

繰り出す必殺技で相手をマットに沈め、やがて鳴り響くゴング。ファンはやり遂げたレスラーの満身創痍の姿に、己の姿を重ね合わせて熱狂する。

プロレスを観ないぼくの仮説ですが、宝塚やプロレスにはまる男女には、こういう深層心理があるはずです。