来日公演後半戦も佳境に入ってきました。札幌から福岡までまわるクリムゾンのジャパン・ツアー。残るは東京リターン公演3DAYSと名古屋でのファイナルを残すのみ。後半戦の東京公演2日目(2018年12月18日、東京通算6日目)も、凄まじいエネルギーでした。
【KING CRIMSON】12/18(火)東京公演のセットリストを公開!東京公演は本日が最終日!あの衝撃をまだ観てない方もリピーターの方も最後のチャンスをお見逃しなく! 当日券は18時より販売します。#KingCrimson pic.twitter.com/07F948s6sd
— Creativeman (@CMP_official) December 19, 2018
前半はインプロヴィゼーション系のハードな曲、フリージャズ系の曲構成主体。後半はアルバム『RED』までの初期の曲主体。前半3曲目に「EPITAPH」を持ってくるあたり、早くもアクセル全開の様相です。
「ISLANDS」で前半を終えたとき、感覚的にやや早上がりのような気もしました。休憩中「3公演の中日で省エネモードかな」とiPhoneにメモ書きし、2幕目に突入。結果、初期パートを一気呵成にラインナップする後半の構成に、感嘆するばかり。いやはや、ツイッターに早とちりのUPをしないで良かった。
この日の白眉は「FALLEN ANGEL」「LARKS’ TONGUES IN ASPIC, PART TWO」「DISCIPLINE」。2幕目前半に「CIRCUS」を演ってくれて、うれしいというより安堵しました。日本ツアーのセットリストに入っていて、自分が行った東京公演の2日目、3日目は披露されなかったので。ようやく生で聴けました。
トリプルドラムの変拍子の冴えに、今日ようやく気づきました。セッションプレイのように見える3人のドラマーの共演ですが、ユニゾンのようでいてずれていたり、一方がオカズの合間にもう一方がリズムをリードしていたり、緻密なアレンジの数々に今さら驚愕してしまいました。
いやぁ、この3人編成のドラマーはプロアマ問わずすべてのドラマーに見てほしい。
これにトニー・レビンさんのうねるようなベースラインが乗っかると、音がよりヘヴィに。ロバート・フリップ師の金属的で重いギターの旋律が合わさって、現在のクリムゾンサウンドになるわけですね。
アンコールはおなじみ「21ST CENTURY SCHIZOID MAN」。みんな大喜びだから仕方ないんですが、最後の最後にこの曲でなくて全然OKなんですよね。予定調和嫌い、ファンの予想の逆張りで行くフリップ師なら、この辺もアッといわせてほしいところ。なんなら「SCHIZOID」をアタマの1曲目に演ってくれても全然OKなんですよね。
今回の来日公演に足を運ぶのはこれで3回目です。せっかくの来日公演、おまけに全ツとあれば地方まで観に行きたかったのですが、都合がつかず。東京で見届けることにしました。明日の東京公演ラストはどうなるのでしょうか。楽しみです。