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そういえば、人と音楽の話をしなくなった。

ブールヴァルディエ

いわゆるミュージックバーではないけど、音楽を重要視しているBARで。偶然イーグルスの「Hotel California」をかけてくれたのを機に(ドーナツ盤です)、音楽の話が酒の肴になりました。

「Hotel California」はギターソロ屈指の名曲だよねって話題から、今は音楽を聴くのにSpotify主体になってしまい、気づいたら自分の持っているWALKMANの出番が激減してしまったぜ、とボヤき。

今ほどリコメンド売りが先鋭化してる時代はありませんな。一人ひとりのデジタルデバイスに、ジュークボックスが備えられているようなもんよ。アルバム売りはおろか、シングル売りもままならず、Spotifyのおすすめやdaily、weekly、monthlyリコメンドに入ってきたものを受け身で聴くだけ、みたいな。

何を隠そう、週1のジョギングの際にぼく自身がSpotifyでそういう再生の仕方をしているのだけど。お気に入りのラジオ配信を聴き終えた後で。リコメンドを否定しないけど、差し出してくる曲はリコメンダーであるAIに

「お前の再生履歴やお気に入りリストを見た感じ、こういうのが好きなんだろ?」

と言われている感じがして、それも癪に触るのさ。このAI、バグらせてやりたくて仕方ないね。

にしても、冗談抜きに音楽談義は難しい。名曲とか定番とか、そういうものが今は見つけづらい。新しい出会いを得ようとしない思考停止に陥っている自分の言い訳なんだろうけどね。音楽について人は10代までに聴いたものから広がらない、なんていうオソロシイ説もあるし(いや、説ではなく真実だろう)。
若い人と話すと昭和歌謡を知っていたりするから、大したもの。ぼくのように最近の音楽を理解しようとしないのは、その時点でもうダメなんだよね。

「最近どんなものを聴いているの?」から会話を始めて、新しい世界を得てみようかな。カクテルを作ってもらいながら、そんなことをぼんやりと。

アイキャッチ画像はブールヴァルディエ。

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hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性