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美術・本
【小説】星新一『ボッコちゃん』:文章ゆえに想像をたくましくさせるパラレルワールド
読後真っ先に『ハーメルンの笛吹き男』を想起したのは、寓話=教訓的なストーリーが脳裏に焼きついたからか […] -
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【小説】夏目漱石『坊っちゃん』:痛快なはずなのにスカッとしないのは
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。」ーーあまりにも有名な冒頭の一節と最初の段落から引き […] -
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【戯曲】イプセン『人形の家』:ヒロインが憤激するまでの起伏と軌跡
婦人解放とかウーマンリブ(死語)とか、最近のフェミニズムとか、そんな潮流の遥か昔、日本でいえば明治時 […] -
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【小説】ヘミングウェイ『老人と海』:海の水面が鏡となって心を映す
登場人物は漁師と彼を慕う少年のみ。舞台は大海原の小舟の上。 84日間も魚が獲れないツキに見放された老 […] -
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詩人としての己を望んだ芥川龍之介の一面を垣間見る
田端文士村記念館の企画展『龍之介・犀星のもとに集った詩人~「詩のみやこ」から100年』(2025年6 […] -
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【戯曲】安部公房『友達・棒になった男』:不思議とジワる前衛ストーリー
理解を超えているからこその「不条理」なのだろうけど、安部公房の戯曲『友達・棒になった男』(新潮文庫) […] -
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【戯曲】ベケット『ゴドーを待ちながら』:ひたすら答えのない世界に耐える
不条理演劇の傑作として今に語り継がれる『ゴドーを待ちながら』(1952、サミュエル・ベケット、安堂信 […] -
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【戯曲】シェイクスピア『オセロー』:居心地の悪さの正体
シェイクスピアの4大悲劇のなかで最も、読後最もいたたまれなくなるのが『オセロー』(1602、ウィリア […] -
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【小説】柚木麻子『BUTTER』:ダークヒロインの掌に踊らされる
2007年に起きた首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗がモデルと聞いて、犯行を再現するような小説かと思いき […] -
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【戯曲】シェイクスピア『ハムレット』:一面で測れないのが人間
登場人物の8割以上が死屍累々となる『ハムレット』(1600‐01、ウィリアム・シェイクスピア、新潮文 […] -
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【小説】遠藤周作『留学』:諦念や挫折=棄教なのか
語学や資格修得、異文化体験、キャリアアップーー留学という言葉からは、成功への序章としての箔付け的な意 […] -
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【小説】太宰治『人間失格』:読者を自我と葛藤の渦に巻き込む
若い時分からだいぶ経って読み直してみても、コメントに困る小説であることに変わらない。 いやむしろこれ […]
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