前日の2日目に続き、クリムゾン東京公演の3日目に行ってきました。僕自身の好みでいえば、プログラム的には2日目よりも良かった。ほんとうに行って良かったです。
【KING CRIMSON】11/29(木)のセットリストを公開!本日東京前半戦最終日です! #kingcrimson pic.twitter.com/Q6znXS8yZE
— Creativeman (@CMP_official) November 30, 2018
ライブで初めて聴く曲のうち、「FALLING ANGEL」「BOLERO」「FRACTURE」「ISLANDS」が特に、特に素晴らしい。
「FRACTURE」のイントロがかかった瞬間、どよめきと拍手が。僕もひそかに掛かることを期待してました。この曲の文字通りの混沌感、アップデートしようがないと思っていたのですが。アレンジ、細かいところでやはり全く変えていました。原曲の不安感、緊張感はやわらぎ、やはりどこかジャズ的です。
しかし個人的には。3枚目終曲「Lizard」からの「BOLERO」と4枚目終曲「ISLANDS」です。「BOLERO」は原曲のフルートのパートが、そっくりフリップ師のギターに。これが最高で。うっとりの極致ですわ。
「ISLANDS」も良かった。もうね、泣きました、心で。僕にとってクリムゾンの4枚目は「無人島に持っていくアルバム」のうちの1枚ですが、この日の「ISLANDS」には渋谷のホール内で、南の島から満天の星空が眼前に広がる。そんな錯覚すらありました。それくらい演奏がふるっていました。
困りましたね。良かった、素晴らしかった。そんな平凡な語しか出てきません。「STARLESS」でアンコール〆。この日は「21世紀の精神異常者」がなしでした。
はっきり言って、やんなくて全然OKですね。普通はある種のサービスをもって看板曲はやらざるを得ないという空気を、クリムゾンは見事に打ち払う。その媚びない姿勢も、クリムゾンというグループのブランドが輝き続ける一つなんじゃないかな。
3年前の前回公演より勝るとも劣らない今回の公演。12月の東京公演がますます楽しみです。メンバーの皆さん、1カ月の日本滞在を楽しんで。