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徳川美術館で、権力の一端を垣間見る。

徳川美術館

尾張・紀伊・水戸の徳川御三家で、62万石の筆頭大名である尾張徳川家。
徳川家康の遺品をはじめ、家康の九男で尾張徳川家の初代藩主である徳川義直の遺愛品など1万点を収める徳川美術館(観覧料一般1,400円)に行ってきました。

刀剣・武具や茶道具、飾り物、能面、屏風などを展示する第1〜第5展示室までが常設展で、第7〜第9展示室が企画展示室。
面積4,105平方メートルは、4階建ての東京国立近代美術館に匹敵(4,511平方メートル)します。
徳川美術館の展示室は1階のみ、けっこう広いでしょ。

広大さの一端を垣間見たのが、常設展示室。
原寸大の茶室や、能舞台(!)が配置(名古屋城二之丸御殿を再現)されているのにはたまげました。
名古屋城二之丸御殿の「広間」と、接待に伝われたという「鎖の間」の一部復元では、硯や香炉などが展示された背景の壁が金箔ですし。
金ピカといえば秀吉のイメージが強いですが、徳川も負けず劣らず豪奢ですわ。

個人的に最もうなったのが「徳川家康三方ヶ原戦役画像」です。

名古屋繁栄の礎を築いた義直の治世に迫る企画展「家康から義直へ」で飾られていたのは、原本ではなく模本(桜井清香模写)だったのですが。
教科書やNHKの歴史番組でしょっちゅう使われて目にしていたので、初めて間近で見られて感慨もひとしお。
その憤怒や屈辱、反省などの感情を湛えるような表情。
合戦の敗北直後に自戒のために描かせたと伝わるエピソードも含め、なんかこう、家康という人の人間味を感じさせるんですよね。

美術館の後は、同じ敷地内にある庭園「徳川園」(入園料一般300円、美術館と共通で1,550円)へ。
これまたオリエンテーリングできそうなほどの庭園で、もともとは尾張徳川家二代藩主・光友が隠居所として1695年に造営したのが由来とか。
歩くだけで徳川の一片を覗ける感じで、これまた楽し。
せっかくなので美術館とセットでぜひどうぞ。

徳川園

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hiroki「酒と共感の日々」

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