ぼくのプライベート周りには、しれっと「すごいひと」がたくさんいる。そういう人と過ごせるだけで鼻高々なんですよね。そのうちの一人が静谷和典さん。新宿三丁目にある「BAR LIVET」のオーナーバーテンダーです。
静谷さんとは今年2017年4月に、スコットランドの蒸溜所を一緒に周らせてもらって以来の仲。周年を機にようやくお店にお邪魔させてもらいました。
すごい男ですよ、静谷さんは。物腰穏やかで、誰にも分け隔てないバーマンで、若くて(32歳)好漢ときた(「イケメン」と使えるのは20代までかな。便利な言い表し方だけど軽薄なのでやめとこう)。
この若さで自分の店を持つだけでも素晴らしいのに、彼のタグはこれだけじゃないんです。ウイスキー検定3階級全国1位(すごいです、これ)、ザ・グレンリヴェット ブランドアンバサダー(BAR LIVETは70種類ものグレンリヴェットを所蔵)、雑誌「ウイスキーガロア」テイスター……。
彼はなぜグレンリヴェットのアンバサダーになり、自らの店の名にもしたのでしょうか。これが極めつき。グレンリヴェットとはゲール語で「静かなる谷」という意味なんです。
バーマンという職業、グレンリヴェットとの出会いは、彼にとって必然であり宿命だった。ちょっとストーリーが出来すぎというか、こういう人っているんですねぇ。
寸暇を惜しんで勉強に励み、ひたすら行動した結果、望む未来を自ら引き寄せた。そう想像します。スタートアップだってエネルギーが要るのに、新宿という最高の舞台で、継続できるのはすごいこと。生きる速さが比較にならない。ウイスキー好きとしても、一人の人間としても、見上げた男です。
パーティーでの出し物、ブラインドテイスティングに参加できなくて残念だったけど、またの楽しみにしておきますね。静谷さん、おめでとう。次なる展開にも期待してます。近々また。