アイラのシングルモルト、ラフロイグで日本で正規として販売されているのは、現在「ラフロイグ10年」「ラフロイグ セレクト」です。
が、本家本元のサイトを覗くと、多数のラインナップが見渡せます。
そのラフロイグのバリエーションの一つ、ブローディアをいただきました。
ラフロイグ ブローディア ポートウッドフィニッシュ バッチ002 48%
- 香り…強い。もろヨードチンキ、ゴム。後半に饅頭の皮、アイスモナカ、抹茶。
- 味…意外なライトボディ。ごま油、鮭とば、仁丹。徐々に甘みが淀んでくる。余韻は長めの燻煙を伴う。
- 総評…良きにつけ悪しきにつけ、”一本調子”と言われがちなラフロイグの意外性。ゆっくり味わうほどに、なぜか和のテイストも。
@ 燐光
ブローディア=BRODIRとは、ノルウェーでbrother(兄弟)の意。
2012年から1年ごとにで発売されているシリーズで、欧州の空港ほかで販売されている免税店向けボトルです。
バーボン樽で熟成後、酒精強化ワインである甘口ルビーポート樽でフィニッシュされているそうです。
なるほど、入口こそ、ラフロイグ特有のヨーチン……薬品香、正露丸攻撃にむせびますが、徐々に和菓子を彷彿させます。
饅頭とか、きんとんとか、濃茶の主菓子のような。
後半になるにつれ、そんなしっとりとした甘さを伴って、去っていきます。
スモークの柱はしっかりしつつ、長熟ボトルのほかにも、多様な変化球のアソビをもつラフロイグ。
見つけ次第いろいろ飲んでいこうと思います。