今回の旅行は直前に思いつき、昨年の宇都宮同様にマイカーで1泊2日の日程。おまけに連休ならではの中央自動車道の渋滞を往復で食らいました。渋滞で時間が割かれてしまうと、どこかを削らねばならない。で、行きたいところを優先するあまり、結局食事に時間を費やせないくなるんですよね。
そのシワヨセで今回の松本、ごはんについては物足りなさが残るところですが、振り返っておきます。
おきな堂のボルガライス
店名は「時代遅れの洋食屋 おきな堂」です。松本駅方面からですと田川沿い、まるも旅館よりも約200m手前にあります。1933年創業の老舗で、1階と2階どちらかに通されます。2階への階段沿いには、皇族や歌手の加藤登紀子さんが来店したときのスナップがさりげなく壁に掛けられていました。
訪問したのは17時すぎ。閉店が18時とのことで、ダッシュでメニューをにらみます。名物「ボルガライス」はオムライス、チキンカツ、ハヤシソースの3品に温野菜(ニンジン)とパイナップル、パセリがワンプレートに乗ったもの。
ということで、それを注文するもなんと「本日はハヤシが終了」とのこと。で、カレーソースに差し替え可能かとお願いしたところOKとのことで、お願いすることにしました。ほとんどこういう頼み方、しないんだけどね。お店の人ありがとう。
このボルガライス、非常に優しい味わい。最近スパイス系や濃い味のものばかり食べていたので、ほっこり和む洋食なんて、ほんとに久しぶり。
プレートは東京・神田「ふくのや」(閉店)の上ランチを思い起こさせる盛り合わせ。たしか上ランチも、ハンバーグやとんかつ、ハム、ポテサラなどがめいっぱい乗っていました。なんというか、「大人のお子様ランチ」なんですよね。
デザートにはプリンを。こちらも優しく懐かしい味。いやぁぜひ再訪したい。次こそハヤシソースかな、それともステーキにしよっかな。
竹風堂の山家定食
信州小布施に本店のある栗菓子の有名店「竹風堂」で栗おこわを。竹風堂の支店は松本に2店舗。僕が寄った松本中町店の他に、松本開智店があるようです(開智店は食事をやっていない模様)。
中町店は菓子等を店頭販売している店の奥に行くと、奥に食堂が。中庭があるうえに高い天井、松本民芸家具を使ったインテリア。ここでも和んでしまいそう。家族連れから山帰りと思しきグループ、甘味をつつく女子まで、お客さんもいろいろです。
竹風堂での食事は3種類。鱒の甘露煮とアップルワインが付いた山家(やまが)定食と、付いていない山里(やまざと)定食、ヘルシーな麦とろ膳です。ほかにコーヒーやシューズなど飲み物や栗あんみつなどの甘味、期間限定でところてんもありました。
僕は山家定食をペロリ。食事を終えて箸袋(箸は自宅用の菜箸に持ち帰れます)の説明を読むと、「鱒は黒姫山の伏流水で育てられた活魚に、串を打ち焙った後、コトコト煮ふくめたもので、頭から召し上がれます」と書いてあります。おう、全部食ったぜ。
……と思って説明書きをよく読むと、その後ろに(目の玉だけは除いてください)とありました。遅いよ、もう。
マサムラのベビーシュー
うっかり写真を撮り忘れました。掌にちょこんと乗るようなサイズのシュークリームです。パウダーシュガーがかかっていて、慌てて食べるとむせますのでご注意を。ひと口、口に放り込むと、クリームが皮からニョキッとはみ出すくらい、カスタードクリームがボリュームあるんですよ。
松本駅周辺には深志二丁目交差点付近の店舗(ティールームあり)と、上土店(下写真)の2店舗のみ。
久しぶりの松本、味わいました。