小布施には栗菓子の名店の本店がたくさんありますが、そのうちのひとつ、小布施堂さんがユニークなモンブラン専門店&酒店を出しているので、立ち寄ってみました。どちらも北斎館のすぐ近く、小布施堂本店の敷地内にあります。
えんとつ
オリジナルの「モンブラン朱雀」専門店です(年中無休、冬季短縮営業あり)。オープンから3年目だそう。下写真、まるで超細麺に見えるのが「モンブラン朱雀」というケーキです。本店および本宅でのみ、栗のシーズン期間限定で販売される栗菓子「栗の点心 朱雀」の洋菓子版。平日の月曜日に伺ったのですぐに店内に入ることができましたが、その後すぐカップル、家族連れ、外国人観光客などが次々に来店。あっという間に席が埋まってしまいました。土日は行列覚悟でしょうね。
裏ごしされた栗あんの下には2種のクリームが隠れていて、甘さは意外にもしつこくありません。右下にカシス、左下にチョコレートが添えられています。インスタ映え狙いだなと思ったのですが、味もまずまずで、女子受けするのが分かります。コーヒーとセットで1,600円。
桝一市村酒造場
1755年(宝暦5年)創業の老舗酒蔵の直売店です(年中無休)。「手盃台(てっぱだい)」というカウンターで、全銘柄を試飲(猪口1杯約60ml)することができます。いただいたのは冒頭アイキャッチ写真の6種類。加えて肴もいただきました。杉玉や大きな酒樽といった店内そこかしこに歴史を感じさせますが、インテリアや酒ボトルなどのプロダクトデザインはおしゃれで、「中の人」に先鋭的なデザイナーがいるんだろうと想像します。
冒頭写真は右から、白金(はっきん、山廃仕込 辛口/320円)、スクウェア・ワン(特別純米酒 辛口/180円)、碧い軒(へきいけん、純米大吟醸生酒 やや辛口/320円)、鴻山(こうざん、純米大吟醸生酒 やや辛口/290円)、応龍(おうりゅう、純米大吟醸生酒・高精白 やや辛口/320円)、雲山(うんざん、純米原酒 やや辛口/170円)。下写真はスタッフが注いでくれた猪口です。肴は左から、ひたし豆、松前漬(各110円)。
個人的にいちばん好みだったのは、写真右から2番目の「スクウェア・ワン」。うーん、お酒って必ずしも値段じゃないんですよね。雲山は偶然にも昨日、燗にして蕎麦のお供にいただいていました。冷やでも美味です。
小布施堂さんはやはり敷地内に「枡一客殿」というゲストハウスも営んでいて、こちらも泊まりたいなと思います。次回訪問時も楽しみです。