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ピートとフルーツがダンスする? ポートシャーロット MRC:01。

ポートシャーロット MRC:01 2010

ノンピート麦芽のブルイックラディ(ブルックラディ)、フェノール値80ppm〜300ppmものウルトラヘビーピーテッドのオクトモア、その間に位置する40ppmのヘビリーピートのポートシャーロット。この3銘柄を造るブルイックラディ蒸溜所は、原料の二条大麦をスコットランド産に絞ったり、その大麦の出どころを追跡可能にしたりと、ウイスキーにテロワールやトレーサビリティの概念を取り入れています。

アイラのシングルモルトの中では率先して飲むことがあまりなかったのですが、2019年6月に日本で発売されたばかりのポートシャーロットの限定版をためすことができました。

ポートシャーロット MRC:01 2010 59.2%

  • 香り…強い。ピートの中に麦芽香。ドライマンゴー。べっこう飴、後半ナッティに。コーヒーゼリー。
  • 味…パワフル。甘さ優勢。リンゴ酢、ワインビネガー、ウスターソース、仁丹。余韻は長い。
  • 総評…猛獣が優しく繊細な面を見せているかのよう、それも至るところに。燻煙の中の甘酸っぱさと、複雑怪奇ともいえる多面性が楽しい。

@WEDGE

ポートシャーロット MRC:01 2010をテイスティング

7年熟成です。フィニッシュにボルドーの最高級ワイン「ムートン・ロートシルト(ムートン・ロスチャイルド)のフレンチオーク樽を使用していて、「MRC」とはそのシャトーを表す隠語(というか頭文字)。1stフィルのアメリカンウイスキー樽と、2ndフィルのフレンチワイン樽熟成の原酒をヴァッティングさせ、MRCの樽で1年ほど後熟させているそうです。

このポートシャーロット、香り自体は強いピートに「らしさ」を感じますが、味わいは意外なほど優しい。ピートにフルーツやビネガーが付与されているかのようで、あまりの多面性にワードが多数飛び出します。

なるほど、ピートとフルーツ感を両立させるアイラといえば、私的にはアードベッグとカリラ。ですが、このポートシャーロットはそのどちらとも明確に異なる個性。ストレートはもちろんロックでも楽しめそうです。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性