塩気やスモークよりも、穏やかな甘さを感じるタリスカーの変奏曲版です。
タリスカー ディスティラーズエディション(Distillers Edition) 45.8%
- 香り…海苔わさび、レアチーズケーキ、干し柿、花崗岩の岩肌、後半に硫黄。
- 味…レーズンとカシューナッツ、オリーブ、かつお節、コーヒーフロート、洋梨の缶詰。
- 総評…タリスカー味をそのままにスイートデフォルメ版。少量の加水くらいて全く崩れないのも○。
86点
@Cocktail Works Ueno
ダブルマチュアードを施すMHDのデイスティラーズエディション。
どれも標準より弱さを感じるのですが、タリスカーのこれは違いました。
力強さは維持しつつ、果物やスイーツが脇にちょこなんとしています。
それが場違いでなく一心同体になっているのが面白い。
レシピ通りアメリカンオークでの熟成後、アモロソシェリーカスクで後熟。
タリスカーといえば塩とペッパーが代名詞的ながら、このディスティラーズエディションは代わりに甘みが解き放たれています。
もともとタリスカー10年は塩気と甘みが両立していると思うのですが、甘さにフォーカスするとユニセックスになるんだな、と。
ソーダ割にはせず、ましてや黒胡椒など振らず、まずは生のままで。