自宅飲みシングルモルト更新。グレンファークラスの15年です。信濃屋銀座店で購入しました。6,469円(税抜5,990円)。
グレンファークラス 15y
- 香り…やや主張あり。ロールケーキ、スモモ、シナモンスティック、タバコ、ドライマンゴー。
- 味…ライト寄りのミディアムボディで、ややオイリー。若い麦感とオートミール。紅茶、レモンピール。後半に少し杏仁豆腐。アタックでピリッとした刺激。余韻は温かく長め。
- 総評…口に含んだ直後こそ刺激的ながら、あとは程よい熟成感。軽すぎず重すぎずのバランス良し。
かなり前、赤坂見附ですぺら2代目店主Nさんに「デイリーで飲むならどうよ?」と勧められたのが、このファークラス15年だったんです。近所の酒屋さんにないのをいいことに長らく放置していましたが、さすが信濃屋さんの店舗にはフツーにありました。
初めて飲んだのですが、15年という年数の割に価格帯としては手ごろ。それでいて良いバランスです。暑い今時分より冬向けですな。家飲みスタンダードとしては申し分ない。
グレンファークラスは価格帯も種類も、バラエティに富んだラインナップ。ですが、個人的には10年・12年なら15年を買うほうがいいし、17年・21年なら25年をがんばって購入するのが良いかな、と。
後者は家飲みとしてはぼく個人には分不相応なので、外飲みです。つまり外飲みなら25年となります。
熟成年数は価格を決める(買い手にとっては購入を決める)指標の一つ。ですが、今はメーカー側が熟成期間ではなく、熟成した環境や内容・条件(樽やマリッジなど)により重きを置きつつあり、これはいい傾向です。
熟成年数を経て寝かされた酒と、熟成年数が浅くともそれと同質のウイスキーが生まれたとしたら。年数だけで舌が反応する人を除けば、誰も否定できないでしょう。
時代の流れは速い。待つ楽しみもありますが、それだけではない新たな価値基準も併せ持ちたいものです。