隅田川をジョギングしていると、たまに面白い船を見かけます。
東京湾に出る水上バスはたまさかありますが、それ以外に突出した小型船を見かけることが。
そのうちのひとつが「ファスナーの船」です。
最初、ぼくはホッチキスのメーカーが一風変わったプロモーションでも仕掛けているのかと思いました。
横から眺めると、そんな形に見えません?
Twitterに写真をポストしたら、相互フォローしている方から「鈴木康広さんの『ファスナーの船』」と教わって、初めて「正体」を知りました。
全長約9メートルで、繊維強化プラスチック製。
なるほど、船の航跡の波しぶきはファスナーを閉めているようにも見えます。
鈴木康広さんは「日常の中の物の見方を変えてみる楽しさを」と話していて、なるほど隅田川をボトムスに見立てれば、この小型船がそれを開くファスナーに見えてくるから不思議。
この動くアート、2021年10月30日〜2021年11月7日までと「展示期間」は限られています。
が、2018年から例年行われていますから、また来年もお目にかかれるかもしれません。
しゃれた取り組みだし、この着想がぼくもほしい。