先日、久しぶりに夕方から夜にかけてジョギングしました。
走る日に2回続けて降雨に見舞われましたが、前回は降ったり止んだりで陽が差した瞬間も。
隅田川沿いやその近辺がルートで、午前から午後にかけてハーフの距離をこなします。
今であれば日中でも肌寒い川沿いがかえって気持ちよい。
夕方以降は気温が下がり、寒さが増すのですが、日中とは見える景色がかなり違う。
橋はライトアップされ、屋形船が往来し、夜釣りの男性が現れ、野良猫に餌付けしているご婦人が。
いつもの場所が、いつもの場所でない感覚は、ここが生活圏でないからで。
街の表情の一面しか今まで見てなかったんだなぁ。
大したことではないですが、新鮮な発見でした。
一面といえば、人間だってそうです。
仕事で見せる顔、夫や妻や恋人に見せる顔、親兄弟に見せる顔、友達に見せる顔。
人はそれぞれ多面性をもっていて、言動・言説ですら相手によって変わります。
そういうもんでしょ。
「この人にこんな一面があったんだ」という発見は、当人にとってはごく自然な振る舞いかもしれない。
言ったことを忘れる、言っていることがコロコロ変わるのは論外。
他方、あの人は「一貫性がない」とか「人によって態度が変わる」とか、どんな仕事でも耳にする批判ですよね。
でも本来、人間ってそういうもんです。
いろいろ演じているんですよ、キャラを分けて。
多かれ少なかれ、意識の有無を問わず、誰もが相手に合わせてやってるんだよね。
たまにそれを想像できない安本丹がいますが、どういう育ち方をしてきたのか、シアワセでけっこうですな。
想像力を強化するには、持ち前のセンス以上の想像力を培うのなら、いろんな人、ものに触れるしかない。
寺山ではないけど「書を捨てよ町へ出よう」ならぬ「書を読みつつ町へも出よう」です。