口に出す喋り言葉ならまだしも、文章にするなよって言語ありません?
そのうちのひとつが「すいません」ってやつ。
あ、あれ? 普通にSNSで使ってるって?
すみません【すみません】【済みません】[あいさつ]お詫びやお願いの意味で使うことば。[参考]「申し訳ありません(ございません)」より敬意は軽い。「相すみません」はかなりていねいな言い方になるが、商業用の色あいがある。「すいませんが」「申し訳ありませんが」はていねいに頼むときの前置き。「すみません」を「すいません」と言ったり書いたりする傾向が多い。最近は「ありがとう」の意味で使うことも多い。
――新選国語辞典(小学館) 第七版
Slackやメールなど仕事上の連絡で「すいません」と書く人が普通……どころか、多数派になりつつありますね。
「ら抜き」言葉が当たり前になったように。
Web界隈の人は、SEO的観点から「あえて」時代に合わせた使い方をしてる人が多いんでしょうけど。
「言葉を商売にするのであれば、最低限本来の正しい語句で使いませんか?」と言いたいね。
最初は大した問題でないと思っても、間違った使い方が横行すると、通じるものも通じなくなりまっせ。
そのクリティカルな一例。
ごく最近、話し言葉でたまに出てくる「許すまじ」の意味について、SNSでとんでもない投稿があったことを人づてに聞きました。
「許すまじ」とは=許さない、という意味で「まじ」は打ち消しの推量や意志、妥当でない、不適当や禁止、不可能を表す古語です。
がしかし、これを
マジ許す
と解釈する人がいるとかで、大笑いしつつも戦慄しました。
中途半端な出来損ないのユーモアであり、言葉本来の意味から逸脱してディスコミにならないよう、死守すべきでしょう。
ちゃんと本来の使い方を継いでいこうね。