最近になって気づいたんですけど、自分には「酔っぱらうと台所周りを掃除する」という妙なクセがあるようで。
「〜ようで」と他人事のようなのは、酔ったために記憶にないときがあるから、なのです。
飲んだ末にいつしか床に就き、明くる朝キッチンに立って、やたらシンクやガスコンロ周りがきれいに磨かれていた……なんてことが、しょっちゅう。
きちんと自己分析できていないんですけど、たぶん神経過敏になっているからでしょうね。
特に外から帰ってきたとき、手入れの行き届いたBARのカウンターで飲んだ後で見る自宅キッチンの現実を、少しでも修正したいと思うのかもしれません。
あとはリセットの意味もあるのかも。
むかし在籍した会社で、忙しくなると机周りの掃除をした先輩がいたんですけど、その心理が今ちょっとだけわかります。
「掃除」という行いは、案外手っ取り早い気分転換、リフレッシュの意味があるんでしょうな。
で、ぼくの場合、やり始めると集中力が高まって、長時間の掃除も苦になりません。
掃除だけでなく、読書にせよ運動(ジョギングや水泳)にせよ、一極集中で長時間ぶっ続けるのが平気。
その代わり飽きっぽいから、毎日チマチマやるのが苦手なんです。
溜めて溜めて、週に1回とか割合を決めたほうが取り組みやすい。
継続は力なりって定型句がありますけど、ぼくの場合は「断続」ですね。
「ときどき」とか「たまに」とか「気が向いたとき」とかでも、とにかく続けられればそれでよしとしよう。
そんなことをガスコンロをキュッキュッと磨きながら、ぼんやりと酔った頭で思いました。