大学時代に何度か、その後も数年に一度くらいで立ち寄らせてもらっている喫茶店が「珈琲専門店 エース」(東京・神田)です。
ネットやテレビなどで取り上げられている有名店なので、検索ですぐ出てきます。
学生時代、お店の独特の外観と店内の雰囲気に圧倒されて、肝心の店名を覚えられず。
人と話すとき、思わず「あそこの、ほら、えーと、世界の珈琲屋っていう……」などとテキトーなことを言ってしまっていました。
グァテマラ、コロンビアなどストレートの銘柄は当然。
カフェオレ、ウインナコーヒーなど誰もが知るバリエーションはもちろん、特筆すべきは国に根ざしたご当地コーヒーを出してくれるところ。
なかでも酒好きとしてはアイルランドのアイリッシュコーヒー、米国のイン・ザ・ブロードウェイ(バーボン入り)、スペインのポンチェ・デ・カフェ・コンレーチェ(シェリー酒と生クリームの上にクルミ乗せ)などが気になります(こちらではまだ飲んでない)。
BARではなく「喫茶店で飲むお酒」ってな様子がいいね。
「元祖のりトースト」などのトーストや、ドーナツなども美味しいし、何より雰囲気がいい。落ち着くんですよね。
店内に掲出されているメニューやコーヒーの特徴の説明文(フォントの魅力よ)などをボーっと見ているだけでも、ホッとしてしまう。
有休なんかで昼日中に行こうものなら、ついつい長っ尻しかねません。
転職して神田はすっかりアウェーになってしまったけど、この「エース」以外にも学生時代から訪れていた店がまだチラホラやってくれていて、ほんとうれしい。
ぼくにとっては、自分自身の年齢を良い意味で感じさせてくれる店がある神田って、やっぱいい街、なのです。
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