女王崩御の報せには耳を疑いました。
断固としていて、折り目正しく、ユーモアがあって、そして不死身の存在なのだと思ってましたから。
で、こんなボトルに遭遇。
クイーン・エリザベス(Queen Elizabeth I) 43%
- 香り….燻した木材からの少ぉしヒネ。黒砂糖、リコリス、ハーブのど飴。
- 味…穀物を感じる入口で滑らか。水あめ、糖蜜、シナモンレーズンロール。後口はやや苦い。
- 総評…飲み口ライトでも味の骨格しっかり。落ち着きはらったノーブルさに好感。ひと昔前の佳酒を想像させる。
83点
@Tenderly
こちらは、エリザベス1世の肖像画をラベルにかたどったボトルで、80年代流通の特級表記です。
手元の資料によると、「ロイヤルファミリーブレンデッドウイスキー」のひとつで、他に「キングス・ヘンリーⅤⅠⅠⅠ」「クイーン・メアリー Ⅰ」などが年代バラバラでリリースされています。
イギリスのアヴェリーズ・オブ・ブリストル社から販売されていたブレンデッドスコッチで、ハイランドモルト割合40%に、4年熟成のグレーン原酒を混ぜ合わせたものだそう。
「ハイランド」といっても、かつては今のスペイサイドも入っていたわけで、モルトの中身はさて……?
当時このウイスキーの輸入代理していたのが、メディアミックスの草分けとして知られる出版人の会社=角川春樹事務所だったそうで。
角川さんが手がけた映画にこのウイスキーが映る場面があるらしいので、今度ちゃんと見てみよっと。