転職後、何が変わったかといえば出張が当たり前になったこと。
去年は自分史上最も新幹線に乗った回数が多かった。
私用でも長距離の移動は新幹線メーンなので、必然的にそうなります。
で、新幹線に乗る前にちょっくら、あるいは泊まりがけの出張なら仕事を終えた後、私用なら昼間の用事を経て宿にチェックイン後に。
だいたいBAR探しです。
仙台や名古屋、大阪あたりは伺うところが決まっていますが、そちら以外に初見の店に伺うのがまた愉し。
今回は浜松出張で、懇親会&お付き合いの飲み会に疲れ果てて宿に着き、荷物を置いて、れっつらばー。
あぁ、やっと一人になれた。
はい、この時点で0時前ですが、週末なこともあって、繁華街はやってますね。
0時過ぎたというのに意外にも若い人で賑わっていて、おやおや不景気どこへやらの感。
こういうほうが安心しますわな。
さて、だいたい初訪問の地では、Googleマップで出てきたBARを、なんとなく伺ってみるのがルーティン。
紹介いただいた店か、メディアに掲載されていたか何かで「行ってみたい」店がある場合は別ですが。
1軒目、2軒目と伺って、次の3軒目。
ビル内にあって看板のみの必要最小限な構えながら、どこか違う佇まいにピンときて、えいと扉を開けてみたらこれが大正解。
中はローソクの火だけで足元も覚束ない。
おそるおそる進んでいくと、ご主人がどうぞと。
差し出されたメニューがストーリー形式になっていて、注意事項が記されています。
とにもかくにもケータイの明かりは控える、とのことで。
1回もスマホを触らずに、雰囲気を楽しみました。
モーレンジのお湯割りと、スプリングバンク10年をゆるゆると。
主人との会話も必要最小限。
引き算の世界なのに、中は若い人やグループで、そのざわめきがいい心持ち。
地元の人に紛れて単独で俺だけなシチュエーション、こういうのがいいんだよ。
冷静を装いコーフンがとまらん一夜でした。