井山計一さんの「雪国」、木村義久さんの「ソルクバーノ」、上田和男さんの「キングスバレィ」など日本発のオリジナルカクテルが全国に広まったケース。
圓朝がつくった古典だって発表当初は新作だった、と落語のほうでよく言われるたとえを思い起こします。
1個人による新作・創作がメジャーになるのって、単純にいい話だなと。
保志雄一さんの「さくらさくら」も有名なカクテル。
2001年のインターナショナル・バーテンダーズ・コンペティション・ジャパン・カップの優勝作品で、個人的にはジンのキツさを感じず、それでいて甘すぎない秀逸なバランスにうっとりでした。
さくらさくら(Sakura Sakura)
材料
- ジン:35ml
- ピーチリキュール:10ml
- 桜リキュール:10ml
- レモンジュース:5ml
作り方
- シェーカーに氷と材料を入れ、十分にシェイクしてカクテルグラスに注ぐ。
- グレープフルーツとライムのピールで桜の花びらと葉を表現したガーニッシュを、マラスキーノチェリーを刺したピンとともに飾る。
飲みどころ
いただいたのは今年3月末、まさに桜の季節。
サントリー「ROKU(六)」ジンの「SAKURA BLOOM EDITION」という数量限定版を使って作ってくださいました。
桜餅のような香味で、アルコールのパンチも十分なショートカクテル。
淡いピンクと深紅のマラスキーノチェリーのグラデーションが目にも美しい。
とはいえ、男のぼくが飲むのにはいささか場違いで、これは隣の女子にキューッと飲んでもらったほうがいいだろうなぁ。
そんな人いないけど……とほほ。
@保志IRIS