雑誌かまだメディアとして謳歌していたひと昔前、「ダ・カーポ」とか「噂の真相」とか、A5サイズの雑誌をよく買って読んでいました。
平綴じできちんと背表紙があって、紙質もそこそこ厚みがある。中身は知的好奇心と野次馬精神、そして世の中の裏側を知ったような気にさせてくれるテキストとビジュアル。これが大好きでした。たまに背伸びして、「文藝春秋」のような分厚い文芸誌にも手を出したっけ(ちょっとかじり読みして本棚の肥やしというオチ)。
そういうハンディサイズの雑誌を見かけなくなり、意識もしなくなった最近、久しぶりに書店で「ほほーっ」となるものを見つけました。
「映画横丁」という、映画と酒をテーマにした雑誌です。500円税抜。表紙は若手俳優と決まっているようで、これまで菊地凛子、門脇麦、染谷将太が登場してます。
2015年6月創刊で最新号は4冊目。橋本愛の表紙とグラビア、インタビュー。全42ページと小ぶりながら、単発特集のほかコラムも充実していてます。太田和彦さん、大竹聡さんの読み物は映画に詳しくなくても楽しめる内容です。
が、いちばんの柱は、たぶん自身もいちばん執筆している月永理絵編集長のコラムでしょう。独断と偏見、なにより邦画洋画問わず映画愛に溢れています。不定期刊、季刊と言わず、月刊化を目指して頑張って欲しいなあ。
この「映画横丁」を神保町の東京堂書店で見つけて以来買っているのですが、最新号の表紙に友人の女優・赤松由美の名を見つけて仰天。またまた今回もレジに直行です。
彼女がたまに仕事している(飲んでる?)新宿のバー、どれすでんで週末に本人と遭遇。彼女は劇団唐組の看板女優。ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督の大ファンで、監督の映画に出演しようと頑張ってるんです。ぜひ夢を実現させてほしいな。
唐組の次回公演は2017年10月。唐組は新宿・花園神社や雑司が谷・鬼子母神での野外テントでの公演が有名ですが、次回は金沢での旅も予定してるとか。楽しみにしますね。