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「極上音響上映」で『羅小黒戦記』を観る

「羅小黒戦記」極上音響上映

2019年公開の中国アニメ映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイせんき) ぼくが選ぶ未来』(MTJJ監督)の吹替版が、高品質音響システムで上映されるとのことで鑑賞してきました。
東京・立川シネマシティでは「極上音響上映」と名付け、過去の名作をリバイバル上映しており、そのひとつとして本作にも白羽の矢が立ったのです。
結論から言えば、驚きのサウンドで、幾度と繰り返されている再上映としては凝りすぎの感もあるくらい。
いやぁ堪能しました。

11月8日から1週間の限定公開のはずが、好評を得て案の定11月21日まで延長されるとのこと。
それもそのはずで、音に奥行きが増している。立体的なのですよ。
スピーカーから発せられる男を客席で聴くというより、客席から劇中の場面に入り込んだかのような肌感がある。
今回の企画のために、音響監督の岩浪美和さんが自ら音響を再調整したというから、そりゃ文字通り「極上」になるわけです。
ワシは東京の東寄り住まいですが、立川まで行った甲斐ありました……なぁんて甘くて、聞くこところによると地方から駆けつけて観に来ているファンもいるとか。
アツいぜ!

「ロシャオのファンに悪い人がいない」とつくづく感じたのは、劇場での皆さんの態度。
開場してすぐ通路側の席に着席していたのですが、前を通る同列の方が皆さん「前を失礼します」とか「ごめんなさい」とか、ひとこと声をかけてくれる。
包み込んでいる空気があったかいのよ、ほんと。
別の回では終映後、拍手が自然発生したというのも納得です。

『羅小黒戦記』のあらすじ自体は割愛しますが、ひとことで言えば中国製のアクションファンタジー。アクションは中国製の物語の重要なファクターですが、本作はアクションのカッコよさだけはありません。
アクションファンタジーのひとことで集約しきれない普遍性が詰まっているのが、この物語の傑作たる所以。
師弟愛、文化の異なる他者との共存、先住民に対する迫害、グローバル化による負の側面、見えないものへの敬意ーーなど、鑑賞後に深く突き刺さる作品です。

ワシのようなライトな鑑賞者が推すのもおこがましいですが、未見の方はぜひ。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性