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食レポの上手・下手は決して他人事ではない。

最近テレビをほとんど見ないのだけど、食レポ(食べ物のレポート)については今やテレビ番組だけでなく、YouTubeでも普通に見かけるようになりました。
YouTubeの場合は食レポというより、「店レポ」の側面が強いですが、それでも看板メニューの動画紹介はシズル感が半端ない。

古くは『くいしん坊!万才』(フジテレビのミニ番組)の渡辺文雄さんから、最近の彦摩呂さん、自分の料理を試食して自賛する料理系YouTuberまで、その表現は十人十色。
ですが、食レポも、伝え手によって上手・下手があるのは否めません。
結論からいえば、前者は「具体的で自分の言葉で話せているか」であり、後者は「紋切り型で味も素っ気もない」ということです。

食レポの質をもう少し噛み砕くと、以下の要素によって大きく左右されます。

上手な食レポの特徴

  • 詳細な説明:食べ物の見た目、味、香り、食感などが具体的。
  • 感情の表現:食べているときの感動や驚きがある。
  • 視覚に訴える:この辺りは撮影するカメラスタッフの腕の見せどころ。ブロガーなら自分自身が撮影者でもあるので、その辺のセンスがある。
  • 個人感想と客観情報のバランス:自分の好みだけでなく、一般的な評価や背景情報も含めている。
  • ストーリーテリング:食べ物にまつわるエピソードや文化的背景を織り交ぜている。
  • 読者・視聴者への配慮:本編尺や文章量の長短バランス、長ければいいものではない。情報を整理し、わかりやすく伝えている。

自分の語彙力、オリジナリティを出し尽くすのが誠意

下手な食レポとは、概ね上記の反対である傾向です。

ただ単に食いもんについて書くだけでなく、情報の受け手に体験を伝える技術でもあります。
それでいて「食べたい・飲みたい」と受け手をそそることができればバッチリです。

このブログでウイスキーのテイスティングメモを付けていると、自分の語彙・表現力の乏しさを痛切に感じるわけですが。
これらを上向かせるには体験を重ね、本を読み、旅に出て……を繰り返すよりほかありません。
体験を怠らず、自分自身の言葉で伝えていくことは大事にしようと心に刻む今日この頃です。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性