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「夕立」が死語になりそうなほど、質の悪い日本の夏。

ここのところ自分の住む東京では、「大気の状態が不安定」とかで、夕方から夜にかけて雷鳴が轟く日がたびたびあります。
さっきまで日が差していたのに、あっという間に暗雲が立ち込め、途端にバケツをひっくり返したような雨。

「ゲリラ豪雨」なんて嫌な言葉が定着してしまったんだけど、そうとしか言いようがない、実に上手い表現です。
降雨の質が悪いというか、嫌がらせのような降りっぷりだもんね。
広重の浮世絵に出てくるような、「夕立」では確かにない。明らかに違う。

「夕立」「宵の口」「陽炎」「夜の帳」など、季語や風物詩の言葉がすっかり聞かれなくなりましたよね。
天気予報でも「豪雨」などと言わず「線状降水帯」だし、表現として健在な「梅雨」はといえば、出梅後に雨が降り続くと「戻り梅雨」とかいうご都合主義的な用語が出てくる始末(梅雨明けしてなかっただけやんけ)。

夕立に遭遇すると、どこかこう切ない気持ちにもなったものですが、今のゲリラ豪雨には憎悪しか感じない。
日本の四季は、本来自然や気候風土を愛でる価値があったはず。

特に夏のタチの悪さは増すばかりで、「熱中症の危険があるから外出するな」というほどの酷暑は止みそうにありません。
環境問題が叫ばれるようになってから、風情のある表現が廃れていったような気がします。

嘆かわしいかぎりですな。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性