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人情噺のような特殊詐欺被害防止のニュースに見る、問題の厄介さ。

コンビニ店長さんが架空請求詐欺の被害を未然に防いだとして、警察から感謝状を贈られたというニュース。
30万円分の電子マネーを購入しようとする男性客を見てすぐに詐欺だと察して、警察に通報したそうです。

未だ被害が出ている特殊詐欺。
この手の報道に接するたび、世の中捨てたもんじゃないねと拍手しつつ、自分にはその胆力はないと感じます。

店にしてみたら、「詐欺だ」と見破ったところで、今まさに被害に遭おうとしている人を止めに入っても余計な手間でしかない。

止めているコストが割に合わない

容易に想像できるものだけでも

  • 被害を止めている時間(説得など)と、その作業・人的コスト
  • 他の客の対応が間に合わず、他店に流れてしまう機会損失
  • 止めたことで下手すると客から逆恨みされるリスク

などなど。
面倒くさいどころか、オペレーションに支障をきたす恐れすらあります。

今回のケース、ぼくが同じ立場なら?
詐欺に気づいたとして1〜2回は止めに入って諦めないようであれば、そそくさと電子マネーを売っちゃいますね。

「こういう人は、一度痛い目に遭わないとわからん」

と匙を投げますわ。

それでも止めに入る理由とは?

コンビニ店員から銀行員、たまたま通りかかった親子まで、今まで特殊詐欺を未然に防いだニュースは、一民間人が半ば強引に制したのがほとんど。

赤の他人なのに、そこまでして止める理由はなんでしょう。

もちろん、「見るに見かねて」とか、「咄嗟の判断で」とか、それはそれで間違いないのだけど。
おそらくは、

「これ以上、社会が悪くなってほしくない」

という潜在意識がどこかにあるからでは?

確かに赤の他人のエラー(被害者は自ら進んで騙されに行っているフシすらある)だけど、これが繰り返されたら、さらに犯罪が野放しになり、結果自分を含む社会にしっぺ返しが来る。
そういう危機感が根底にある気がしてならない。

顕在化している格差社会問題も、放置すると治安が悪化するのは自明で、だからこそ自分も当事者であるとしてとらえなければならない。

カネをつかめれば、その手段は問わないーーネットの力で誰もがインフルエンサーになれる可能性を秘めているいっぽうで、ダークサイドに落ちることもまた簡単。

特殊詐欺はしでかす奴が100%悪く、イタチごっこだとしても取り締まり続けるしかない。
でなければ、ますます傷口は化膿して社会に広がっていく。

「特殊詐欺を防いだ案件」は単なる人情噺で済ませられない、根深さをはらんだ厄介な問題です。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性