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「心が折れる」なんて言葉を簡単に使うな。

勝負ごとで敗れたり、精神的にプレッシャーのかかる場面でへし折られたり、嫌がらせを受けたり。そんな人から「心が折れる」なんて言葉を聞くことがある。

ほんとうかね。ほんとうに「心が折れてる」のかね。心の病とか、心のケアとか、そういったことを引くまでもなく、人間の内面はひじょうにセンシティブで、簡単に壊れやすい。価値観が多様化する今の時代だからなおさらだ。

「心が折れる」って口に出した人は、そのときたいてい冗談めかしたり、茶化したりしている。本心から重く言われても周りが困るから。そういうのもあるだろう。

ほんとに心が折れそうな状態の人は、おそらく口にしないだろう。苦しんで苦しんで乗り越えるか、あるいはその逆で本当に心がポキッと折れてしまう。

だから「心が折れる」なんて軽々と口にするのは憚られる。この言葉を口にできるってことは、まだ余裕があるはず。だからそう言いたい局面であっても口にはすまいと思う。本当に悩んでいる人、苦しんでいる人に対して失礼だから。

「神ってる」なんて言葉も、いかにも軽薄だ。神の存在ってそんなに軽いのか。

「かわいすぎる」「美人すぎる」という使い方にも違和感しかない。「かわいい」「美人」だけで十分なのに、過剰に上塗りして押しつける感じね。ただ、この言葉の使用事例傾向として、「~すぎる」の後に意外なカップリングのキーワードで受けるのが特徴。「美人すぎる市議」とか「イケメンすぎるおっさん」とか。

なんというか。言語が変化していく、生まれては消える流行語を否定するつもりはないが、どうにも言葉が軽い時代だなぁと思う。自分を棚に上げてエラそうに言ってしまったが、書き言葉も喋る言葉も、せめて自分が使う言葉には気を配りたい。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性