何かしら必要に迫られて文章を書いてみたものの、自分で読み返してみて「冗長だな」と感じたことはないですか(ワシは未だにしょっちゅう)。
報告書でも個人ブログでも文章を書く際に、少しだけ読み手に読みやすくするコツがありまして。
書いた文章を自分で「音読」してみるのです。
これをするだけでテンポの良し悪しが見えてくる。
ライター駆け出し時代に当時のボスから教わったtipsに過ぎないのですが、教わって以来ずっと続けています。
どういうことか。
たとえば「~ます。~ます。~ます。」「~です。~です。~です。」のように、同じ表現を文末で繰り返してしまう違和感が、音読ではっきりわかるわけです。
文章のパッと見はおかしくなくても読むと心持ちの悪さの正体が認識できる。
ワシは紙媒体(情報誌)出身で校正所作をひと通り実践し、その後現在にいたるまでWeb記事も扱っています。
が、通りいっぺんの校正はしても、Webライターで音読をやっている人はまず見かけません。
WebやSEO的な世界は、〆切以上に記事を何本量産できるかが命の世界ですから仕方ないけどね。
「在宅ならともかくオフィスなどの衆人環視で音読などできない」というアナタ!
大丈夫。別に学校の教室で行う朗読ではないので、ボソボソ・ごにょごにょと小声で読めば解決です。
小声で気を遣っても白眼視するやつはいるので(以前の職場がそうだった)、放っておけばいい。
非公開日記ならいざ知らず、アウトプットする文章なら迷わずやりましょう。
これだけで冗長な文章が「端的」で「スッキリ」したものになります。
音読の効果は文章を書く以外にもあるのだけど、それは別の機会に。