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やがて悲しき「オールナイト」。

少し前までは、と言っても20年くらい前までかな? 映画館では封切り初日の大作、話題作について「オールナイト」を実施していました。
が、今は少なくとも都内では見かけなくなりましたね。地方都市はどうなんでしょう。

知らない方のために簡単に言うと「オールナイト」とは、22時くらいから翌朝4時台終了くらいまで、2~3回夜通しで上映することです。
自分がオールナイトで観た作品はいくつかありますが、なかでも『ダイ・ハード』や『マトリックス』なんかは、めっちゃ盛り上がりましたね。
アクションシーンで客席からヒューヒュー!なんて歓声が上がるほどで、ちょっとしたお祭りなんです(今でいう「応援上映」って企画に近いかな)。
で、帰りに深夜営業している居酒屋に朝方まで入り浸ったりして、感想を述べあうみたいな。

しかし、いつしか廃れてしまった。

オールナイトが衰退した理由とは

以下は推測で、誰か理由を知っている人がいれば教えてほしいのだけど。

  • 街の劇場に代わり台頭したシネコンにより実施ができなくなったから
  • 深夜労働できるスタッフの確保が難しいから
  • 費用対効果が見合わないから

こんな感じでしょうか。

シネコンの多くは大型の商業施設ビルに入っており、管理の問題から劇場だけに開放するのは実質不可能。
加えて、映画の尺数によっては、早朝まだ電車が動いていない時間に上映を終了となることで、それを受け入れるスタッフを採用できない難点もあります。
客数も読めず、利益に見合った実施ができない点や、未成年者の入場不可など治安の側面からしても煩わしい等々が考えられます。

このワクワク感・盛り上がりよ、もう一度

大手映画会社によるシネコン化は、映画コンテンツの独占に拍車をかけていて、シネコン以外での映画館の運営に影響を及ぼしています。
昔でいう「東宝系」「松竹・東急系」「東映系」などの垣根がなくなった半面、小粒の作品に触れる機会が少なくなってしまった。

シネコン化で、なんかこう「特別な体験感」がなくなってしまったんですよ。
映画を観に行くというよりも、まるで大型ショッピングモールに遊びに行くような感覚とでもいうのかな。
それはそれで映画が身近になって喜ばしいことかもしれんけど、ぼくは映画は映画として切り分けたい。

年に数回とは言わない、1~2回でもいいから、オールナイト特有の高揚感をよみがえらせてほしいものです。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性