マイケル・マン監督の『フェラーリ』を、TOHOシネマズ日比谷のSCREEN5「プレミアボックスシート」で鑑賞してきました。
いきなりですが、「使う価値はある」ものの「本当に集中して観たい作品で使えればいい」という結論です。
以下、個人的に感じたことをまとめてみました。
「プレミアボックスシート」の主な特徴・メリット
パーソナルスペースが広い
座席自体の広さは通常の席と変わらないですが、右側が座席&左側が荷物置き場という配置。
ひざにバッグなどの荷物を抱えなくて済むし、指定席にありがちな「ひじ掛けをどっちが取る問題」のモヤモヤから解放されます。
革張りのシートで多少の座り心地の良さはある
旅客機のシートならともかく、劇場のシートに大した差異はないと感じますが、レザーシートに座ることの落ち着きはあるかもしれません。
スクリーンに集中できる
個人的にはこれが最も大きな付加価値。
横にはひと昔前の漫画喫茶のような「仕切り」があり、隣席の人が視界に入りません。
前方も段差が付けられていて、前の人の頭に遮られることもなし。
周りの環境に左右されるリスクが下がることは、ひじょうに大きいです。
「プレミアボックスシート」の今ひとつな点
前の席との間隔は通常席と変わらない
少なくとも日比谷は、足を前に伸ばしての鑑賞はむつかしい(他の劇場はゆとりがあるのかもしれませんが)。
現に同じ列の人が自分の席を横切るときは、足をしまわないと通すことができず。
ギリギリ足を組める程度ですね。
音響的なメリットがほしい
厳しいことを言うようですが、「座り心地とパーソナルスペースの余裕」以外のメリットがないわけで。
座席ごとにサブウーファーやサラウンドスピーカーがあると、価値が爆上げされます。
というか、劇場でプレミアムシートを謳うなら、これくらいしないとホームシアターに勝てなくないですか?
費用対効果問題
「プレミアボックスシート」は通常の映画鑑賞料金2,000円に加えて1,000円が加算され、1回の上映につき3,000円です。
これをどう判断するか。
で、個人的には冒頭で述べた通り。「本当に集中して観たい作品で使えればいい」ということになります。
その映画をめっちゃ楽しみにしていた、誰にも鑑賞を邪魔されたくない、劇場体験をさらに特別なものにしたい――。
そういう人にはお勧めです。
まとめ
これが初めてだったんですよね、劇場のプレミア席での鑑賞は。
他にも新宿ピカデリーの「プラチナシート」やユナイテッドシネマの「ScreenX」など、一度は試してみたいもの。
ただしやはり、「どうしてもそれで観たい」作品に限るでしょうね。
『フェラーリ』2回目の鑑賞を予定していますが、今度は通常の席で観ます。