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ついに「ミサンドリー」も広範に知らしむるか。

「男性の体臭が苦手」とのTwitter投稿が炎上した件。投稿したのはひとりの女性フリーアナウンサーで、所属事務所は「異性の名誉を毀損する」としてこの人を解雇しました。
現在該当する投稿は削除されていますが、多くの人に拡散され、コメントされています。
そのひとつが、事務所も理由に挙げているように「男性への差別」を指摘するものであること。

この炎上に対する個人的な感想としては

  • 炎上した投稿に対して:「なんでわざわざ口にするかね」
  • 炎上投稿の反応に対して:「女性差別同様、ついに男性差別が謳われるときが来たか」

という、疑問と感慨です。
「男性差別」の指摘はごもっともで、一般論として言うのであれば全然問題なかったはず。性別を男性に限定したことで、たまたまバズってしまった。

なんでわざわざ口にするかね

この人の言っていることはたしかに正しい。
実際、臭うのは圧倒的に男のほうだもん。電車内で女性から異臭を嗅がされたこと、ほぼないですからね。

ただし、残念なことに、正しいからといってそれを公の場で述べていいかというと、全く違う。
正しいことが必ずしも支持を得られるとは限らない。
どんなに正しく、また事実に即していることでも「言わないほうがいいことを、あえて言う必要はない」のです。
体臭の話題って、仕事仲間や友達などのクローズドの場で、こっそり笑いのネタにするような類なんですよね。

この人は投稿で「ご事情あるなら本当にごめんなさいなんだけど、」と予めことわっているものの、この前置きがアリバイとして機能していない。
ことわりを入れなきゃならんほどのデリケートなことなら「最初から言うなよ」となる。
ワキガに悩む人に同様のことを面を向かって言えますか? って単純なことなんですよ。

女性差別同様、ついに男性差別が謳われるときが来たか

今回感慨深いのは、公然と男性差別を抗議する声が目立ったこと。
性差別と言えば圧倒的に女性が被害を受けてきたし、その量や歴史はひとことで語れるものではありません。
加害者は当然男性です。

しかし男も目立たないだけで、相当侮蔑的な言動を受けてきています。
ジェンダーバランスの不平等が言われるようになった今だから、顕在化してきたのではないでしょうか。

例としては、「DVの加害者は男」「男だから肉体労働に耐えろ」「男は強くあれ」的な強者マッチョ思想から、「おっさん呼ばわり」「リアルでもネットでもコミュニケーションを敬遠する、侮蔑する」などの弱者への恫喝行為など。
「運動部の丸刈り」「女性専用車両」も間接的な男性差別といえます。

今回の場合「におい」についてはカチンときた人、義憤に駆られた人のみならず、心当たりのある人、該当する人もさることながら。
加えて「男性が女性に同様のことをいえば即問題視されるのに、なぜ女性から男性に対しては許されるのか」を突いた人たちが点火したことは想像に難くない。

Twitterではミソジニー(女性蔑視)がクローズアップされがちですが。今後はミサンドリーも同じくらい照射される概念になるかもしれません。
なお、ぼく自身、失礼な中高年には「じじい」「おっさん」扱いしますし、最近の目に余るポリコレやツイフェミ界隈には中指立てます。

正義の概念は誰にとっても異なることを前提としたうえで、深く思考していきたいものです。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性