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「南海トラフへの備え」をお題目に不安を煽るな。

2024年8月8日に日向灘を震源とする強い地震(宮崎南部・平野部で震度6弱)発生後、気象庁は南海トラフ地震発生確率が高まっているとする臨時情報を出しました。
これを受けて、JRは新幹線や在来線の一部区間で速度抑制の措置を取っています。

百歩譲って、安全運行のためにやむを得ず電車のスピードを落とす建前は、まぁわからないでもない。
のみならず、宮崎県や和歌山県白浜町では海水浴場を閉鎖したり、花火大会まで休止にしたとか。
やりすぎでしょう、さすがに。

何かあったとき、「なんで警告が出ていたのにスルーしていたんだ?」と行政が詰められるのは嫌。そういうことなのかもしれないけど。
これが横行すると、万一が想定されるとき、行政がなんらかのアラートを出したとき、民間まで営業しちゃマズい空気を醸成してしまう。
よくも悪くも空気に押し流され、空気が醸成されやすいお国柄、この流れが大きくなると全国に瞬く間に波及してしまう。

でも、この感じって記憶にありません? しかもつい最近のこと。そう、流行病=コロナ騒動ね。

安倍政権が2020年3月に全国の小中学校・高校に臨時休校要請を出し、緊急事態宣言を経て、2022年3月ごろまで飲食店は時短営業を余儀なくされたのです。
呑助として当時の記憶は消し去りたい一方で、政府・自治体・一部医療従事者による「世紀の愚策」を忘れてはならないという怒りにも似た二律背反が自分の中にあります。

根拠なし、ただお上が決めたというだけのルールを強要する、迷惑かけずひっそりやっても通報される、店で飲んでる人間を唾棄するーーこれじゃ、人を殺していないけど、発想はナチと変わらんでっせ。いや、監視社会を醸成し、人間の尊厳を破壊する行為はやはりナチと同根だな。

無意識に全体主義になびかされている、いや、率先して全体主義に向かおうとしている、その片鱗が恐ろしい。冗談抜きに。
気象庁はよかれと思ってやっているのだろうけど、過剰反応されるのはわかっているだろうに。
煽っておいて、あとは「国民の受け取り方の問題だ」とか大概にしてください。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性