hiroki 
I.W.ハーパー12年のデキャンタボトルを彷彿させるボトルデザイン（でも中身はわからぬ）に、くちばしマスクを付けたペスト医師の描かれたラベルが印象的なブレンデッドスコッチです。
香味は軽いながらも従来のスコッチとは明らかに異なるもので、熟成感よりもフレッシュさが際立っています。
ザ・ディーコン（Deacon） 40％
- 香り…控えめ。吟醸酒のようなフルーティとベンゼンが相半ば。紙粘土、クリームチーズ、青いバナナ、オレンジ。
- 味…未熟というかニユーポッティなニュアンス。洋梨、梅干し、ポン菓子、イチジク入りヨーグルトケーキ。
- 総評…やや焼酎や日本酒を想起させるアルコール感。水割りやソーダ割り、ロックあたりがいいかも。
82点
＠カドヤ黒門町スタンド
アイラモルトとスペイサイドモルトを軸に、さまざまな原酒をブレンド。
おなじみスモーキーピーティなアイラっぽさは鳴りを潜め、ヨーグルトやクリームチーズを彷彿させる酸味が口に残ります。
ウイスキー＝おじさんの飲み物というステロタイプな固定観念に、今度こそ引導を渡すとばかりの溌剌とした飲み口が心地いい。
飲み方
上記はストレートで飲んだ印象ですが、おそらくストレートで飲まれることを想定していないでしょう、この酒は。
たぶん酒のほうも、とまどっているのでは。割ったりロックで飲ませるスタイルなのかなと感じます。
カクテルのベースとして、あえて軽めのロブロイとかで使っても面白いかも。
まとめ
ペルノ・リカールさんがまったく新しい切り口で打ち出すブレンデッドです。
これからの市場を支える若い呑助を育てようという姿勢を表した商品のひとつかも。
ちなみに、ディーコンとはスコットランド語で「熟達堪能な名匠」の意味とか。
造り手も飲み手もその道を目指していこうという志を示したもの、といえば大げさか。
新たな定番に期待大です。
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