加齢臭を気にする自分を棚に上げ、公共の場におけるボディフレグランス=香水の話をば。
先日、行きつけのBARでやたら香水のキツい外人観光客のグループが入ってきまして。マスターがチャージの説明をしたら、すぐに踵を返す始末。
香害に巻き込まれるコトなきを得て結果オーライでしたが、ほんとに匂いがキツかった。隣に座ったから感じたとかのレベルじゃない。入ってきただけで異臭ですわ。
香水は慣れてくると量をつけすぎる場合がある。これが怖い。つけている当人の鼻がバカになってしまい、当人だけ心地よく、周りが不快な香害を食らう。
もっとも最近では日本人で香水がキツい人に遭遇することのほうが珍しい。匂いを振りまいているのは外人ツーリストが圧倒的です。
彼ら彼女らに悪気は当然なく、身に纏っている匂いが当たり前すぎて、それが周囲にどの程度影響をもたらしているのか想像すらできないのでしょう。おそらく匂いを指摘してもポカンとするだろうし、下手するとケンカになります。
匂いに対する一部バーテンダーの見解
いくつかのBARで「香水の匂いがキツい人が入ってきた場合の対応」について雑談交じりに伺いましたが、結論「対策なし」って感じのようです。
香りを口実に断れない、お客さんのほうから「席を移っていいか」と申し出を受けて対応するなど、これという正解がないのが現実。
とはいえ、中には「お断りする」とサイト上ではっきり告げている店もあります。
たとえば神楽坂にある「燐光」さんがそのひとつ。下記リンクの記事では香り以外にも気をつけたいことを解説してくれているので、初心者・愛好家問わずBAR好きは一読されたい。
香水以外にも問題が……?
あるバーテンダーいわく、実は香水以外にももうひとつ香りの問題を生じさせているものがあると。
柔軟剤です。
BARにおいて幸いにも柔軟剤で「!」となるような場面に遭遇したことはないですが、なるほど化学物質過敏症の人にとっては死活問題かもしれません。
柔軟剤を目の敵にするつもりはありませんが、要らないものであることは確か。
ちなみに個人的には香水も柔軟剤も使いません。
香りについての啓蒙啓発が必要
密閉空間でじっくり酒や葉巻を楽しむBARは、特に香りには注意すべきシチュエーションです。
中でも香水の類いは困りものだし、これについては解決策がないのがツラい。
日本を紹介する観光ガイドや口コミサイトは「匂いに気をつけて」とひとこと、記述しておいてほしいなぁ。
彼ら彼女らに謙譲や気遣いの美徳を説いても馬耳東風だろうけど、郷に行っては郷に従え的な啓蒙啓発はしないよりはマシでしょう。
ワシがバーマンならどうするかな。店外のドア近くに注意書きでも貼っておくか。それも興ざめでしかないけどね。