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【ラム】チェアマンズリザーブ「オリジナル」と「レガシー」を飲み比べ

廉価で美味しい酒を発見したときのうれしさったらありません。
「チェアマンズリザーブ」がそれで、最近のラムでは抜きん出ています。すっかり気に入って標準品の「オリジナル」とそのひとつ上のレンジ「レガシー」をボトルキープしました。
以下、オリジナルを飲み終える寸前にレガシーを開封して飲み比べしたテイスティングメモです。

チェアマンズリザーブ オリジナル(Chairman’s Reserve Original Rum) 40%

  • 香り…やや主張あり。レーズンサンド、焼きバナナ、バニラ、ダークチョコレート。
  • 味…柔めの甘さからのストレートティー。コナコーヒー、チョコレート、レーズン、後口はドライ。
  • 総評…ほどよい甘さと短い余韻。軽めながらしっかりとした香味が感じられる。カクテルの材料として際立ちそう。

88点

セントルシア蒸留所のポットスチルで蒸留したラムと連続式蒸留器(コラムスチル)で蒸留したラムをそれぞれバーボン樽で4~5年熟成。

ただ安いというだけで予備知識なくキープしたボトルで、ひと口目で目を見張り、すぐにスペックや蒸留所を調べたほどです。
価格の安さに合わない出来のよさです。

チェアマンズリザーブ オリジナルをテイスティング

チェアマンズ リザーブ オリジナル ラム 正規品 40度 700ml

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感想(2件)

チェアマンズリザーブ レガシー(Chairman’s Reserve LEGACY Rum) 43%

  • 香り…主張あり。干しぶどう、キャラメリゼしたバナナ、クリーム。
  • 味…リッチ。生姜糖、コーヒーとタバコ、焼いたパイナップル、わずかに草っぽい。ぶどうジュースのような余韻。
  • 総評…深みを持たせながら引っかかりがまるでない。スーッと入る。香味しっかりで余韻も長め。1日の締めくくりに。

85点

チェアマンズリザーブの生みの親であるローリー・バーナードさんに捧げたボトルで、エチケットのはそのスケッチが記されています。
ポットスチルとコラムスチルそれぞれで蒸留した原酒をブレンドし、糖蜜ベースのラムに加えて同蒸留所産サトウキビ由来の蒸留液が追加されているのが「レガシー」の特徴です。熟成は5〜8年。

濃ゆいワインレッドで多層的。「オリジナル」との飲み比べの結論は、ふたつに如実な誤差なし。オリジナルのほうがライトボディというくらいか。
個人的にはオリジナルのほうが好みだったりします。

チェアマンズリザーブ レガシーをテイスティング

チェアマンズ リザーブ レガシー ラム 40度 700ml

価格:3580円
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感想(0件)

セントルシア蒸留所と「チェアマンズリザーブ」のメモ

西インド諸島のセントルシア蒸留所のあるセントルシアは英連邦王国のひとつで、カリブ海に鎮座する島国です。北にフランス領マルティニーク島、南東にバルバドスがあり、この辺りのラム酒蒸留所を巡るツアーもあるようです。

1990年代半ば、セントルシア蒸留所の当時会長だったローリー・バーナードさんがラムを地酒から世界に飛躍させようと蒸留所の改革に着手します。
昔ながらの製法は維持しつつ、既存のコフィースチルに加えて新たにポットスチル3基を新設、中止していたサトウキビの自社生産の復活、熟成樽の選定、ブレンダーの技術向上などを実現していったそうです。

その結果の一部が上述のラムなわけで、出来のよさに唸った言ったら褒めすぎか。
ですが、信濃屋のスピリッツバイヤーさんと京都木屋町のBAR「Rum and Whisky」の定元学さんがそれぞれリコメンドしたプライベートカスクがリリースされたとのことで、プロが見ても品質に間違いないわけです。

まとめ

ワシがいつも安い酒ばかり飲んでいるゆえ、ラム酒は一様にベタッとした甘さで製菓材料のイメージも。
何度も言いますが、こんなに安くて正当な酒の美味を教えてくれるのは今どきそうはありません。
改めて蒸留酒の可能性とともに、造り手の姿勢というものに敬意を表しつつ、酔っぱらいながら襟を正す次第です。

@カドヤ黒門町スタンド

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性