最近は珍しくなくなった落語会での高座前トーク企画、実は白鳥・白酒二人会であるこの会(当時は「ダブルホワイト」と銘打っていた)が発端となって広まったことをオープニングトークで知った次第です。
前座を呼び忘れたことを逆手に取り、なんならギャラも分けちゃえとの発想に笑いましたが、仕事がほしい二つ目にとっては死活問題でしょう。
オープニングトーク
スーパー寿限無 三遊亭白鳥
火焔太鼓 桃月庵白酒
仲入り
桃太郎 桃月庵白酒
新婚妄想曲 三遊亭白鳥
2026年3月14日13時30分開演 かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール
この日のオープニングトークは、白鳥さんの方向音痴の話から。スマホでGoogleマップを見ても逆方向に行ってしまうという白鳥さんに白酒さん呆れ気味。
新作集団「SWA」のメンバーが生成AIにプロンプトを入れたところ、それなりの創作落語案を導き出してきたのですぐに捨てたという白鳥さんの裏話が生々しい。
白鳥さんの前のめりに「アニさんアニさん」とブレーキをかける白酒さん。お二方、ポッドキャストとかやったらいいのに。
疾走する『桃太郎』
『桃太郎』は親父が昔話の『桃太郎』を読み聞かせて寝かしつけようとするも、理屈っぽい男児はいちいち質問をし、結局親父が先に寝てしまう古典落語です。
白酒さんはおませな子が質問を繰り返すくだりは踏襲しつつ、答えに窮してついに「概念」を持ち出して苦しまぎれの説明をする改作を施しています。
スピードが速くサゲも鮮やか。
白鳥さんがトリのマクラでこの日がネタおろしと明らかにしたことで、会場から拍手が巻き起こったほど。
改作が快作となった瞬間に立ち会えてうれしい。寄席のスタンダードとなってくれららなおのこと。
『火焔太鼓』も真骨頂で、白酒びいきの私はホクホクでした。

