上野鈴本演芸場の正月初席第三部で恒例のマイ寄席初め。
8日目に行ってきました。
ジャグリング ストレート松浦
幇間腹 さん花
弟子の強飯 百栄
ギター漫談 ぺぺ桜井
木村長門守 堪忍袋 琴調
ぼやき居酒屋 はん治
漫才 風藤松原
新版三十石 白酒
子褒め 雲助
粋曲 小菊
垂乳根 扇遊
仲入り
壽獅子 太神楽社中
やかん泥 一朝
ものまね 小猫
漫談 文蔵
紙切り 正楽
橋場の雪 三三
ここ数年、正月初席の後半に伺っています。
よく噺家さんも高座で冗談めかして言っていますが、客入りがほどよいんですよ。
混雑でもガラガラでもなく。
この、「いつもの」ゆるい感じがいいのです。
主任・三三さんは「橋場の雪」。
若旦那が夢の中で通りすがりの女と良い思いを。そこで女房に起こされた若旦那は、夢での話を正直に打ち明けてしまう。
夢の話といくら言って聞かせても嫉妬にむせび泣く女房と、それを見て困ったようで嬉々としている旦那、さらに夢に出てきた定吉と、若旦那の親父も交えたやり取りが可笑しい。
三三さんの語り口は鮮やかで、橋場の近辺である隅田川の吾妻橋から白鬚橋までの情景を想像したくなります。
顔付けがバッチリですが、何か物足りないのは、柳家喬太郎さんが事情により休演だからだね。
加えて柳家権太楼さんも大事をとって今席はお休みということで、これも残念。
こうして少しずつ顔が変わっていくんだよね。
歳もとるわけだ。