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【星組】「RRR√Rama」:暁ラーマで物語の神髄に気づかされる

星組『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Rama~』初日

宝塚大劇場で星組『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Rama~』初日を観劇。
インドのS・S・ラージャマウリ監督による『RRR』を星組が2024年にミュージカル化、今回はその再演です。

短めに触れますが、ネタバレを避けたい方はブラウザバックをお勧めします。

星組『RRR√Rama』あらすじ

1920年、インドの人々は領主たる英国の圧政に苦しめられていた。ある大義を胸に秘めた英国政府警官のインド人ラーマ(暁千星)は、許嫁シータ(詩ちづる)を故郷に残し、革命の芽を摘む日々を過ごしていた。

火災に巻き込まれた子どもを救出しようとしたラーマは、同じく勇敢な男アクタル(瑠風輝)と出会い、友情を育んでいく。
だがアクタルの正体は、インド総督スコットが人身売買同然に連れ去った少女奪還のため、首都デリーに身分を偽って潜入したゴーンド族の守護者ビームで、ラーマが政府の命を受けて追っていた男だった。

正体を知ったラーマは、友情を裏切ってビームを捕えるがーー。

『RRR』はラーマの物語

2024年の初演で礼真琴さんが演じたビームを暁さんが演じるものと勘違い(タイトルをよく読め私)。
おそらく脚本・演出の谷貴矢先生および劇団は、暁さんがトップスター就任後に、本作をラーマ軸としてリバイスする方向で当初から決めていたのでしょう。

今回ラーマとシータの場面がかなり厚みを帯びています。
ラーマは胸に秘めた大義のため占領国に取り入る体を装い、インド人を痛めつける。要するに独立の革命を起こそうとしているスパイなわけです。

そのうえ鞭打ち刑に処せられたビームに自らムチを振るわねばならない。英国政府への忠誠を示すため。

ウブで直情径行型のビームと異なり、ラーマの葛藤のほうが圧倒的に深く、重い。本作はラーマの物語なんですよね。

トップスターコンビの隙のなさ

暁千星&詩ちづるのカップリングを初見し、その文句の付けようのなさに黙り込みました。
つかみの、こういう感じで登場する暁さんに度肝。

まるで3Dのように前面に飛び出し、サーカスのように縦横に宙に浮くアクションは、組子が駆使する手動のクレーンによるもの。
これはワイヤーでは表現できないし、何より暁さんの体幹が強靭な証。後段で詩さんにも同様の演出が付けられており、なんでもできるコンビに唸りました。

構造しっかり、台詞でも魅了

火事の場面で炎を象った団扇を持たせながら、ラーマによる追跡と彼とビームが劇的に出会う場面の出ハケなどは、組子を最大限生かした演出でさすが。盆回しを多用も。

会話も光っていて、大義のために同胞を拷問するラーマの胸の内を察し「今のお前は、まるで自分を痛めつけているようだ」と諭す叔父の台詞など、ハッとさせられる上手さです。

それにしても。

2024年の初演では1本物ではなく、2幕がショー『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』だったことを、後になって気づいた次第。

礼真琴さん退団以降すっかりヅカには遠ざかっていますが、今回と前回の宙組を観てよみがえってきましたね。
チケットが運よく取れればぜひまた観たい。

そうそう! チケットといえば大劇場の座席表にいつのまにか「S+」なる席種が新設されているではありませんか!(プログラムで発見)

宝塚大劇場席種に「S+」

こういう客単価の上げ方はどうかと眉をひそめますが、株主やら高収益化やらの施策として当然の帰結なんだろね。諸行無常。

2026年8月29日13時開演 @宝塚大劇場

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|毎日健全な酒活・週5でBAR飲み|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|ブログは不定期更新2,700記事超(2026年5月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性