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【美術展】『シンシナティ美術館展』:自分の好きな1点が見つかれば満足と気づく

シンシナティ美術館展

上野の森美術館で開かれている『シンシナティ美術館展〜アメリカに渡ったヨーロッパの至宝〜』(2026年10月10日~2027年1月10日、後に富山・名古屋・大阪巡回あり)を鑑賞してきました。

1881年創立、7万3000点超のコレクションを保有するシンシナティ美術館の62作家84点(うち81点が日本初公開)が展示されています。
美術館外の大看板でも宣伝されている通り、目玉はゴッホの『ポプラ林の中の二人』(1890)で、亡くなる直前に描かれた作品のひとつだそう。
鬱蒼とした森を歩く男女は自殺しようとする二人連れにしか見えないのですが、樹海を彷彿するのは自分が日本人だからかも。ゴッホが自ら命を絶ったストーリーからもそう思えてしまう。

セザンヌの『パンと卵のある静物』(1865)は2022年の修復でX線撮影した際、画の下地に肖像画の下絵が発見されたという劇的な作品。
解説によると当時まだ新進画家だったセザンヌはサロンでは異端児とみなされており、絵を売って生計を立てるためにキャンバスを使い回していたのではと。
確かにセザンヌは非対称の構図とか、美大生やプロの画家からみたら掟破りな画家なのでしょう(福田美蘭も自作でそう指摘していますw)。
今でこそセザンヌは名画家として揺るぎない評価ですが、150年以上前の画壇で叩かれたであろうことは想像に難くありません。

2階が撮影禁止なのは評価できる

今回、個人的に思わず佇んで観たのはウジェーヌ・マリオンの『ボイラー室』(1886)という油彩画。炎に照らされる広大な室内に散らばった石炭、手前でパイプに火を灯す労働者。
私は手ざわりや息遣いが伝わるような表現が好きなのかもしれません。
美術展では1点でも好きな作品が見つかればもうそれでOKです。

本展は2フロアにまたがる展示構成で、2階から始まる展示では2階を撮影禁止にしていて、たいへん観やすくてよい。
ただし1階に降りるともうスマホやデジカメを持った人だかり。件のゴッホも撮影OKなので滞留してしまい、私が行った平日午前でも落ち着いて観られず。

なんなんですかね、スマホで撮影しまくって他人の鑑賞を妨害する連中は。

故意でなくても展示品の前で地蔵を決め込むのは妨害行為に等しい。イヤホンガイドに聞き入って動かないやつもね。
私に言わせればこの手の連中を注意しない美術館スタッフも同罪です(撮影禁止作品の前で撮影している人をことごとく注意していた竹久夢二展のスタッフはえらい!)。

私も撮影OKの場所でスマホをかざすときがありますが、鑑賞後すぐに立ち去ります。あくまで記録用なのでね。
ってか、ろくに作品を観もしないで写真撮影だけする人って何が目的なんですか。SNSでの承認欲求? 家族や友達に見せびらかす用?
まったく不思議な人たち。
美術館は全部撮影禁止でいいよ。

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hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|毎日健全な酒活・週5でBAR飲み|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|ブログは不定期更新2,700記事超(2026年5月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性