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辻堂駅チカの穴場「藤澤浮世絵館」。

藤澤浮世絵館

大船での落語会に行く前に、もう2駅だけ足を延ばして、「藤澤浮世絵館」に立ち寄りました。JR東海道線の辻堂駅から徒歩5分ほど。ビルの中に、無料で浮世絵が見られる美術館があるんです。

今年9月に松本市美術館を訪ねた際、藤沢市とコラボした浮世絵の企画展を開催していました。その展覧会で松本市と藤沢市が姉妹都市であること、藤沢に浮世絵の美術館があると知り、落語会のついでに行ってみようとなりました。

この日は、公益財団法人松竹大谷図書館所蔵「3D浮世絵歌舞伎組上燈籠の世界」という企画展を開催中(~2018年12月9日)。3Dというよりも、仕掛け絵本の世界に近いでしょうか。ふつうはお目にかかれない浮世絵の数々、非常に興味深く拝見しました。

けれども企画展の作品以外の常設展示も良いのですよ。こちらは歌川広重の『いろは壁 神仏名所寿語六』です。「いろは」で始まる神社仏閣を詠んだすごろくで、「え」の字は江の島でした。

藤澤浮世絵館 広重

宿場や富士山を背景に、役者の似顔を描いた歌川国貞(三代豊国)の『役者見立東海道五十三駅』のシリーズが特に面白かったです。

それにしても一朝さんが披露した「七段目」(忠臣蔵)といい、「大山詣り」といい、浮世絵から(歌舞伎を経て)落語に連なっているもの、多いですね。

下の絵の国貞作『東海道五十三次之内 吉田 ふじや伊左衛門』という絵は、『廓文章』という歌舞伎から来ていますが、落語の「お直し」のようなストーリー。絵の脇にある解説から落語を想起する、我ながら苦笑してしまいました。

藤澤浮世絵館 歌川国貞

トータルで約70点。これで無料とは恐れ入った。文京区も図書館の返却ポストを削るなんて愚行をしてないで、こういう取り組みを見習ってほしいもんです。

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hiroki「酒と共感の日々」

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