『ヘネシーXO』、ハレの酒で憂さ晴らしになった?

何か特別なときに飲む酒ってあります? マッカランの長熟とかジョニ青とか、あるいはレアボトルか。で、別に特別なことなどないのですが、最近あまりに根詰めているため、無理やり自分にご褒美、ヘネシーのXOを飲んじゃいました。

ウイスキーは穀物(大麦)を原料に、蒸留し、オークの樽で熟成させる。この3つの条件が揃ってウイスキーと呼べます。ブランデーもさほど変わらず、原料にブドウという果実を用いる点以外は、ウイスキーと同じです。ブラウンスピリッツの王様がスコッチで、女王様がコニャック(仏南西部のボルドー市の北側にある地域で作られるブランデー)とよくたとえられます。

「XO」ランクは20年~30年の長熟もので、最高レベルのブランデーです。ウイスキーと違って洗練されているし、繊細というかシルキーで飲みやすい。どうせならコニャックの五大ブランドといわれるヘネシー、マーテル、レミーマルタン、クルボアジェ、カミュそれぞれのXOで飲み比べたいところ。

ワインでは地域性を表す「テロワール」という言葉が使われますが、実際ウイスキーの大麦と違い、ブドウはその出来具合を見るのに造り手は「付きっきり」にならざるを得ません。

栽培農家は蒸留器まで所有し、できた原酒をメーカーが購入するやり方。ブドウ栽培農家を自社で囲い込んで自社株を持たせるというクルボアジェ、自社蒸留所でその年の気候に合わせた酒造りを試行し、栽培農家に指示・モニターするというヘネシー。大麦の生産者が蒸留所も兼ねるなんて、ウイスキーではありえませんよね。

かつて80年代のバブル直前期、ヘネシーは100万ケース(/年)も日本に入っていたそう。それが今ではブランデーの中でもコニャックだけで6万ケース(/年)といいますから、いかに世代と趣向が変化したか分かろうものです。

たまに、こういういいブランデーを飲むと、普段ほとんど考えないお酒のありがたみをしみじみと感じます。エナジーチャージのつもりが、お勉強・調べものモードになってしまいました。

ヘネシーXOで気晴らし

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hiroki

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紙もウェブもやる編集者 / ライター / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて100軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 酔っぱらわない酒活 / ブログは原則毎日更新750記事超(2019年2月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性