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サントリーならではの企画モノ。 ワールドウイスキー 碧(Ao)。

サントリーウイスキー Ao

スコッチのラフロイグ、ボウモア。アイリッシュのキルベガン。アメリカンのジム・ビーム、メーカーズマーク。カナディアンのカナディアンクラブ、そして日本の山崎、白州など。世界5大ウイスキーの蒸留所を所有するビームサントリーならではのブレンデッドウイスキーが、2019年4月16日にリリースされました。

その名も「碧 Ao」。5大ウイスキーの自社所有蒸留所で生産された原酒のみをブレンドした、世界初のウイスキーです。2014年のビーム社の巨額買収から5年、サントリーグループ全体の売上高は今や2兆円を軽く超えています。蒸留酒で世界第3位という巨大資本と職人芸の掛け合わせ。

同様の試みができるとすれば、シェア世界ナンバーワンの英ディアジオや、米ブラウン・フォーマン(テネシーのジャックダニエルや、スコッチのグレンドロナックを所有)あたりが想像できるのですが……。まま、ここはサントリーのお家芸、やってみなはれ的なチャレンジを応援したいところ。

サントリー ワールドウイスキー 碧 Ao

  • 香り…弱い。ホワイトチョコレート、パイナップル、バニラ、わずかにピーナッツ。
  • 味…ライトボディで捉えどころなし。酸辣湯麺、亜麻仁油。
  • 総評…いわく言い難し。香り拾いづらい優しさ。掛け合わせの結果は不思議とオリエンタルに?

@カドヤ黒門町スタンド

サントリー ワールドウイスキー 碧 Aoをテイスティング

世界の5大ウイスキーのエッセンスを凝縮したということですが、特徴をとらえるのがひじょうに難しい。5大ウイスキーのどれもが個性を暴走させることもなく、おとなしく互いの出方を窺っているような、そんな感じすらしました。

5大ウイスキーの良いところを慎重に選りすぐり、それでいて愛好家の間口以外にも受けるウイスキーとなると、こういう答えなのでしょうか。愛好家としては興味をそそられる企画ですが、全く個性の異なる5つのウイスキーを合体させる異例のチャレンジ。チーフブレンダーの福與伸二さんの戸惑いと苦労は相当なものだったんじゃないでしょうか。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性