アンテナが反応した本のレビューです。
昨秋に購入してから積ん読になっていましたが、ようやく読了しました。
「パラレルキャリア」(ナカムラクニオ著、晶文社、税抜1,400円)
「パラレルキャリア」はこんな本です
- 「好きを仕事にする」をやさしく説き、いざなう。
- まずは、わずかなお金しかならなくたっていい。自分が楽しむことを優先する。
- 好きなことに軸足を移すマインド、ヒントに満ちている。
著者は「肩書きクリエイターになろう」と呼びかけているだけに、精神論ではなく、行動につながるメソッドを造語とともにわかりやすく記しています。
副業ならぬ福業(HAPPY WORK)を見つけるという考え方、ライスワーク(食べるための仕事)&ライフワーク(人生をかけた仕事)&ライクワーク(趣味を活かした仕事)、飽きる力、勝ち組ならぬ価値組など。
「パラレルキャリア」で特に響いてきたこと
- 好きなことは長く続けられる。それをテストしながら”趣味レーション”していく。
- 自分の時間を大切にするひとは、他人に時間も大切にする。
- 何を売るか、どうやって売るか。モノを売るのではなく、プライスレスとなる体験を売る。
ほとんど同意しましたが、DO IT OURSELVES(みんなでやる)=家族や会社の協力が必要…というくだりは、意見が違います。なかには理解のないの職場や、家人がいる場合もあるでしょう。そこをどうにかするには、結局自分が動くしかありません。
世の中そうなればいいと思いますが、抵抗勢力に対し、いかに立ち回るか。主体性と戦略性は常に意識したいと気づきになりました。
全8章、100項目。見開き単位で主張がまとめられ、たいへん読みやすい構成です。各ページのタイトルワキの鉛筆イラストは筆者の手によるものですね。やさしさ、温かみがある本でした。
例年この時期は箱根駅伝のランナーたちに刺激され、ジョギング事始めとなります。今日はほぼ半年ぶりのジョギングをしてきました。気力は続くのですが、運動不足では脚にきますね。
それにしても、箱根駅伝の合間に流れるサッポロビールのCM、情に訴えます。選手の力走のカットバックで見せつつ、太宰治の『走れメロス』をナレーションに使うのですもん。冠スポンサーだからこそできるこの演出、ずるいなぁ。