有名な、あまりにも有名な大河小説を齢50過ぎてようやく初読。
といっても全6冊のうちのまだ1冊目でして、今年前半(もっとかかるかも?)は他書と併読しながらじっくり読むつもりです。
メモを兼ねて1冊目・2冊目と読了するたびに本記事を更新していきます。
『風と共に去りぬ』(マーガレット・ミッチェル作、荒このみ訳、岩波文庫版 / 1936 / GONE WITH THE WIND)は、米国南部の大農園に生まれ育ったヒロインのスカーレット・オハラが、南北戦争(1861-65)やその後の混乱期をたくましく生き抜く姿をラブロマンスとともに描いていきます。
1作目の読後感としては。
気性の激しさばかりクローズアップされるようにスカーレットは描かれていますが、自分最優先で相手もアタシの意に沿うはず的な女王様的キャラクターがたまらなく魅力的です。
感情を殺して生きることを求められる今の時代、感情豊かに、感情の赴くままに生きる彼女のエネルギーは読み手にも波及します。
もちろん内心で葛藤する場面も幾度となくあるのですが、最終的には自分の意思が勝ってしまう。
私自身、スカーレットのように真剣に生きているかを自問するありさまで、なんか直近でこんなテーマの物語ばかりに触れている気がします。
女性の抑圧がフツーにあり、抑圧する男性側も、される側の女性も、そのことに疑問を持たなかった時代ゆえ、破天荒なスカーレットは光り輝きます。
この後の展開は知っているものの、知っていても楽しめる普遍性がある。だから語り継がれる名作なんだよね。
物語は1冊目後半にスカーレットの後の夫となるレット・バトラーが現れてから俄然面白くなります。
さてこの後、ますますの波瀾万丈がスカーレットを待ち受けるわけで。
しばらくじっくりスカーレットに伴走していきます。
原作を映画化したヴィクター・フレミング監督による同名映画(1939)はずいぶん前に観たし、宝塚星組でも紅ゆずるさんのレット&礼真琴さんのスカーレットで鑑賞しました。
映画のほうは美人のヴィヴィアン・リーとやたら濃いクラーク・ゲーブルの印象だけが頭にあります。
しかし、1冊目第1章の書き出しはこうです。
スカーレット・オハラは美人ではなかったが、いったんその魅力に取りつかれてしまうと、タールトン家の双子の兄弟がそうだったように、男たちはたいていスカーレットが美人でないことを忘れてしまった。
岩波文庫『風と共に去りぬ』マーガレット・ミッチェル作、荒このみ訳 P.17
映画と小説の乖離は、まあご愛嬌ですね。
そうそう、岩波文庫版は冒頭に登場人物紹介、物語の中に注釈、巻末には関連略年表など解説が充実しています。
注釈を巻末にまとめてでなく、見開きごとに記載してくれている工夫も、読みやすくありがたいのです。
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