牛タン、笹かま、カキ、すし。仙台は食の宝庫ですが、これも忘れてはいけません。「づんだ餅(ずんだ餅)」です。泊まった宿からすぐ近くに、づんだ餅の発祥の名店「村上屋餅店」があり、星組の観劇帰りに立ち寄ってみました。
店内の12席あるイートインスペースで、ひと息入れることに。せっかくなので「三色餅」という、づんだ・ごま・くるみという3種の餡を頼んでみました(税抜670円、づんだ単品では税抜630円)。
づんだ餅はグリーンの餡が特徴的で、これは食せば枝豆が元原料とすぐわかります。この銘菓、仙台市内の餅店は「づんだ」で、菓子店が「ずんだ」と表記が分かれていることが多いそうです。たしかに、仙台駅の売店は「ず」のほうが多く見かけました。
むかしはあんころ餅、安倍川餅が大好きだったのですが、トシを取ってからは磯部餅の一択。甘めの餅は食べなくなりました。けれども、ここのづんだは良いですね。控えめな甘さで、お茶とマッチします。箸休めに添えられた漬物もたまりません。左党でも辛党でも行けるのではないでしょうか。かなり気に入りました。
今回はいただきませんでしたが、大福の中にイチゴが入った「いちごミルク」も気になります。次回いただこう。
――とお会計の際にガラスケースを覗いていたら、お店の人が、「もうすぐ閉店時間だから」と、なんと柏餅をおみやげにくれました。うれしいじゃないですか、もう。
あ、これみんながみんなにあげているわけじゃないですよ、たぶん。ぼくだからでしょう、たぶん。