温泉、古本屋さん、美術館……旅の楽しみ3要素です。そして旅の楽しみ=酒場を巡る楽しみ、でもあります。金沢でも4軒のBARを訪ねることができました。どのバーも素晴らしかったです。
漱流(そうりゅう)
国道157号線、片町1丁目交差点からタテマチ通りを歩いて8分くらい。金沢に住む友人に連れてきてもらいました。まさに隠れ家BARです。友人は酒を飲まないけど、東京から来た僕に付き合ってくれました。内観も外観も雰囲気バッチリ。友人はフルーツを使ったノンアルコールカクテル2杯、僕はジンリッキー2杯で辞去しました。
友人との会話が楽しく、ドリンクの写真を撮り忘れました。ジンのリクエストを聞いてくれたのもうれしかった。
bar quinase(バー キナセ)
漱流を出て、友人にホテルへの帰り道を教えてもらった直後に入ったBAR。片町1丁目交差点からタテマチ通りとは反対側、国道157号線を1本隔てた裏通りにあるBARです。
ニューグランドのBARにも行きたかったのですが、ラストオーダーに間に合うか時間的に微妙。どうしても余韻に浸りたくて、近場のBARにひょいっとお邪魔することに。
こちらではカクテルのマンハッタンと、グレンファークラス15年をロックで2杯。一人のお客さんからカップル、友人同士らしき人まで、年齢も客層もさまざま。根づいているBARで、静かに飲めました。
BAR SPOON(バー スプーン)
片町1丁目交差点から徒歩3分くらい。タテマチ通りから路地を右に入って少し歩くと、「バー スプーン」があります。金沢の有名BARはどうやらこの辺り一帯にあるようです。
「こんばんは」と入ると、入口からまっすぐに伸びたカウンターとスツールが目に飛び込んできます。昔ながらのBARの雰囲気を形成したBARで、まさに自分好み。
こちらではギムレットと、サイドカーと、またもマンハッタンを。
マスターは「お口に合いますか?」と尋ねてくれましたので、もちろんOKと。カウンターの奥に座っていた女性2人組が帰った後、少しだけお喋りました。
曰く「カクテルを口にするお客さんの口元です。ひと口飲まれた後、口角が上がっているか、ですね」と。いやはや、好奇心と探求心、それでいて謙虚。一本気に酒道を追求するマスターの姿勢を垣間見ました。
1日目は8杯で〆。徒歩で宿にたどり着ける自身がなく、タクシーを使って戻りました。金沢の夜編は翌日も続いたのでした。