ステラーセレクションやブロッサムズなどのプライベートボトルも手がけるウィスク・イー。一連のシリーズのひとつ「オーシャンズ」の第20作、タムドゥー1997をいただきました。
オーシャンズ タムドゥー21y 1997 50.8%
- 香り…強め。香水をまとったかのような甘さが覆う。麦芽、カスタードプリン、ナツメグ、レーズン、コーヒーロール。
- 味 …チョコレートケーキ、マーマレード添えのアフォガート、青口は辛子れんこん。余韻は長め。
- 総評…鼻から抜ける甘感がたまらない。香水のような甘い香り、甘い果実のような味わいが支配。熟成年数のあるウイスキーの良いところを噛み締められる。
@LEAP BAR
「特にこだわりはないですが、飲んだ感のあるものを」とリクエストして、店主が出してくださったのがコチラ。
このタムドゥーはホグスヘッドによる21年熟成で、シングルカスク&カスクストレングス。樽がホグスヘッドということは、=バーボン樽ということだろうなと想像しますが……。飲みやすさの中に確かにしっかり感があって、同じスペイサイド地区のシェリー樽系のモルトを飲んでいるかのようなコク甘さ。
現在タムドゥーの所有はイアン・マクロード社ですが、このボトルの蒸留年は1997年。当時の所有はエドリントン・グループだったでしょうか。同種の麦芽を使い、樽熟成のノウハウもマッカラン、グレンロセスにも通じていたら、たいへん面白いなと思います。この辺りの歴史的背景はもう少し調べてみます。