ウィルソン&モーガンはイタリアにルーツがあるボトラーズです。公式サイトによれば、「1992年から珍しいスコッチモルトウイスキーを提供してきた」とあります。
スコットランド以外のボトラーズはさほど多くありませんが、わざわざスコットランドの蒸溜所まで樽を買い付けに行ったイタリア人は、酔狂な類だったと想像してしまいます。陽気で美食家の気質に、泥炭の強烈な香りのウイスキーは受け入れられたのでしょうか。
ウィルソン&モーガン ハウスモルト 43%
- 香り…ヨードチンキ、海苔、レモン、シュークリーム。
- 味…ライトボディで甘い。噛むと塩シャケ、ウスターソースも。後に昆布だしのスープ。
- 総評…当たりの柔らかい、デート向けアイラ。食中酒にトライしても面白そう。
- 次に飲むのは?…フィンラガン オリジナルピーティ
@カドヤ黒門町スタンド
デート向けと記しましたが、アイラの理屈をひとくさりぶち、飲んでみて意外に飲みやすいというサプライズはありですよね。アイラのボトラーズのフィンラーガンとかアイリークとかでもOKですが。
ラベルに目を凝らすと「medicinal,smoky」と書いてありますね。薬品のようだといってるわけです。ラフロイグが「正露丸」と形容されるのはよく知られた話ですが……。
ん、ラフロイグ? オフィシャルではどのような表現で売ってるのか気になり、10年ものを調べてみたら。テイスティングノートに思いっきり”medicinal”って書いてありますね。
もしかして中身はラフロイグの若い(5年未満の)ヤツでしょうか。だとしたら相当まとまっています。若さゆえの粗さはうまく隠れてて、むしろサラサラした甘さに、おやっとなったくらい。
アイラだけでもレンジが広くなって良いですね。ピーティだスモーキーだと一言で表現するのは、少し乱暴な気がしてきました。