ボトラーズのウイスキーも星の数ほどありますが、そんな中でも好きを通り越し、密かに愛しているのが「ブラックアダー」です。
ブラックアダー・インターナショナル社のメジャーなライン「ロウカスク」のうちの一つをいただきました。RAW CASK(いわば生データ)ってネーミングがまたいい。このピートリークのノーネームは、若いウイスキー好きは堪らないはずです。
ブラックアダー ピートリーク ロウカスク 59.9%
- 香り…若々しい。麦わら、木屑。リンゴの皮。ピート湿原と草花が終始漂う。
- 味…ウォーミーで甘やか。コーヒーのフィルタ、秋刀魚のワタ、フルーツバスケット。
- 総評…フレッシュなウイスキー好きはぜひ。カリラのようなピートとフルーツの綯交ぜ。熟成5年くらいの若々しさを感じる。
@どれすでん
ブラックアダーには思い出があって、たぶんカスクストレングスのシングルモルトとして、初めて体験したウイスキーと記憶してます。細かい銘柄名は忘れました。
かつて新宿のBAR「アビアント」でいただき、あまりにも強烈なインパクトに、むせまくりました。鼻にツーン!ときてね、とても水なしでは飲めなかった覚えがあります。それが今では……ねぇ。
多くのボトラーズで当たり前になっているノンチル・ノンカラーリングですが、ブラックアダーの場合はシングルカスク。樽出し、生(き)のままというポリシーが徹底してます。
これという樽からオリ(沈殿物)も含めで瓶に封じ込めてしまう。一歩間違えると大変なリスクですが、それをやってのける。
シングルカスクは品質的な観点から、是非が語られることがありますが、その潔さたるや良し。リコメンドに自信がなければできない芸当なわけで、否定しません。
創業者のロビン・トゥチェックさん、たまにウイスキーフェスで見かけます。できればセミナーも開催してほしいな。