スコットランドのボトラー、ウィームスがリリースした限定のヴァッテッドモルト「ネクターグローブ」。キングスバーンズ蒸留所の日本初上陸を記念し、初回数量限定でのリリースです。「甘いのが好きならぜひ」と勧められ、ためしてみました。
ウィームスモルト ネクターグローブ バッチストレングス 54%
- 香り…控えめ。ミルク、アプリコットデニッシュ。ヘーゼルナッツ入りのホワイトチョコレート。
- 味…ミディアムボディ。トウガラシ、マジパン、ココア、グリコのアーモンドキャラメル。
- 総評…ファッジのような味が引っ張るブレンデッドモルト。スイートな方向が好きな人なら間違いない。
@LEAP BAR
このネクターグローブは、ハイランドのシングルモルトを2種をブレンドし、ポルトガルの酒精強化ワイン樽で8カ月後熟させたもの。ひじょうにソフトなボディで、54.0%のアルコール度数はそれほど気にする必要はないかと思います。
オーナーのウィームス家はエジンバラ近郊のウィームス城の城主で、ワイン商として600年続いています。年間1億リットルものグレーンウイスキーを生産するディアジオのキャメロンブリッジ蒸留所が敷地内にあるという、とんでもない名家です。あちらの城主って、まぁそれくらいの富豪が普通だったりしますが……なんともはや。
ウィームスの注目トピックのひとつは、2015年に稼働したキングスバーンズ蒸溜所でしょう。エジンバラの北、ゴルフの聖地セントアンドリュースの近くにあり、ローランドの伝統を踏襲するライトでフルーティなモルトを目指すようです。地元ファイフ産の大麦を使った3年物がリリースされたばかり。ウイスキーフェスで試飲させていただきましたが、ほんとうにその通りのスッキリした飲み口でした。
ネクターグローブもキングスバーンズも、バーテンダーズジェネラルストアで扱っています。